フランスのリヨンの日常生活で感じた事をざっくばらんに書き留めています。フランス、リヨン情報、外国人の友達、出来事、映画、フランス家庭料理、音楽、独り言。
Blog sur ce que je pense en France, ou bien sur le cinéma, la cuisine, les voyages, les informations de Lyon, etc. J'écris sur la vie française sans détour. Mais ce blog n'est écrit qu'en japonais. Désolé mes chers amis francophones !

Saturday, November 29, 2008

エリック・ロメールの「友だちの恋人(1987)」上映: Rohmer "L'ami de mon amie"

「今夜ロメールRohmerの映画上映があるから、見たい人は来てね!」と金曜日の朝にメールが来ていたのですが、今週はいろいろと忙しかったし、家で休みたいなと思っていました。

でも翌日は土曜日だし、ロメールか。うーん、映画のタイトルは何かなと思ったら"L'ami de mon amie (友だちの恋人)" (1987)
そしたら、もう誰かが、「僕は行くよ」とメールで返事をしています(笑)。今度いつ行けるか分からないし、私も行くことにしました。

この映画上映は映画館ではなくて、とある団体が毎月一度場所を借りて上映しているというもので、メールをくれた友人はこの映画上映には前から常連みたいなんですが、私は誘われる度に都合が悪くて、まだこの団体の上映会には一度も行ったことがありませんでした。


エリック・ロメールの映画はフランスに行く前にまとめて結構見ましたが、もう何年も見ていませんでした。


行って良かったです。いかにもフランス人が好きそうなというか、フランス人らしい感覚で作られた映画です。

エリック・ロメールの映画はいろいろシリーズがあって、これは「喜劇とことわざ(Comédies et proverbes)」シリーズ の第六弾、一番最後のものです。
ちなみにこの映画で使われたことわざは « les amis de mes amis sont mes amis »「友だちの友だちは皆友だち」。

音楽は無いし、撮り方も凝っているわけではなくて、お金をかけずに低予算で撮っていますが、シナリオと台詞が面白くて、すごくよく出来てるなと思いました。

パリ郊外の4人の男女の恋愛模様を軽やかに描いたお話で、色の使い方とかも象徴的で遊び心があるし、フランスらしいエスプリがたくさんで、笑えました。これは日本語よりも、フランス語で見た方がいいんじゃないかって感じでした。

教会付属の建物で映画上映できるところがあって、そこでの上映だったんですが、高校の哲学の先生の解説付きで、名前に隠された皮肉とか、人間関係の筋運びと感情の移り変わり、人物像についてものすごい詳しい解説付きでした。
でも、解説が長過ぎて、終電を気にしなければいけない時間になって、最後はソワソワしていました。フランス人は一般的によく話しますが、映画の解説でなんでこんなに長く話す必要があるんだろう。夜遅いとかそういうのも考えてくれればいいのに、と思いました(笑)。


写真はwww.allocine.fr "L'ami de mon amie"より。

Thursday, November 27, 2008

Hantaï兄弟トリオのバロック室内楽コンサート@Salle Molière

「バロック音楽のコンサートに行かない?」と音楽好きなフランス人JPからかなり前にお誘いを受けていたのですが、やっと行ってきました!

今年が26回目の le Festival de Musique Baroque de Lyon(リヨンバロック音楽フェスティバル)の一環でプログラムに組み込まれているコンサートです。

◆関連ホームページ(フランス語です)
La Société de Musique de Chambre de Lyon (音が出ます)
La Chapelle de la Trinité

会場に行ってみたら、ばったりリュミエール兄弟映画館(Institut Lumière)の夏の野外上映ボランティアで一緒のマダムに会いました!彼女は20年前からこのバロック音楽フェスティバルに毎年来ているそうです。世界は狭いですね。彼女とはリュミエールの催しでも結構顔を合わせることが多いので趣味が似ているのかもしれません。

今日、演奏するのは兄弟トリオです。

Trio HANTAÏ
Sonates en Trio
BACH - LECLAIR - MARAIS - RAMEAU


Pierre Hantaï ピエール・アンタイ - clavecin
(チェンバロ)
Marc Hantaï マルク・アンタイ - traverso
(フルートのようなもの)
Jérôme Hantaï ジェローム・アンタイ - viole de gamb
e(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

私はあまりよく知らなかったのですが、ちょっとYoutubeで調べてみたら、結構出てきました。
ひとつ張っておきます。興味のある方は見てみてください。


Pierre Hantaï - Bach Goldberg Variations - Aria

演奏しているのは兄弟トリオのリーダー、ピエール・アンタイです。

こちらはマルク・アンタイMarc Hantaiのフルート。

Johann Sebastian Bach - Partita for solo flute, BWV 1013 (1)

いろいろと聴いていたら気に入ってしまい、夜中までずっと聴いていて、CDまで欲しくなってamazonまで探しに行ってしまいました(^-^)。

映画の好きな方は、フランス映画の「めぐり逢う朝: 原題 Tous les matins du Monde (ジェラール・ドパルデューとギョーム・ドパルデューの親子共演でも話題を呼んだ映画)の音楽でピエール・アンタイさんも演奏している、と言うと分かるかもしれません。


地元ねたになりますが、場所は"Salle Molière(サル・モリエール)"でした。
18 Quai de Bondy, 69005 Lyon。
Hotel de Villeから歩いて5〜10分ぐらいです。
何度か行ったことがありますが、なかなか重厚な建物で中の装飾もクラシックのコンサートにぴったりという感じです。建物は1902年〜1904年に建てられたそうです。

写真は行く途中のソーヌ河の橋から見えるSalle Molièreです。

コンサートはとても良かったです。満席でした。
私たちはバルコン席だったので、会場も見渡せるし、面白かったです。
演奏の方もとても良かったです。フルート(フルートじゃないんですが太めの横笛です)の音がなんともいえずに美しく、チェンバロもさすがに上手いです。
この世界ではアンタイはトップだと言っていましたが、確かに上手いですね。ピエール・アンタイさんはただ者ではないという感じです。

ただ、演奏した曲名は口頭で言うだけで、皆も今のはなんていう曲?と言っていたので、どれがどれだかは本人たちのみぞ知るという感じでした(笑)。

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Tuesday, November 25, 2008

ランボーの「永遠」を刻印してもらったiPod: Rambaud "L'ÉTERNITÉ"

私は街を歩くときや地下鉄の中でも、こちらに来てからは、フランス人の話に耳をそばだてて聞いていることが多かったのですが(笑)、ふと音楽や語学を聞くのもいいかなとiPodを衝動的に買いました。
潜在的に前から買うつもりではいたので衝動的とは言いませんかね。

フランスにいると、街の音を聞くのも楽しくてついこんなに遅くなってしまいました。
外国語やフランス語を聞いて、この人はどこの国なんだろうだとか、フランスのお母さんの子どもへの接し方とか(笑)、日本語が聞こえてくると「あれっ」と思って「日本人だ!」と思ったり、いろいろと面白いんですよね。

前から買おうと思っていたこともあって、ひょんなことでiPod shuffleをアップルのサイトで見てみるとお手頃価格だったので、このぐらいならいいかと思って気持ちが鈍らないうちに(もうすぐノエル(クリスマス)だし)買うことにしました。iPodもいろんな種類があって迷いましたが、曲名表示が無くても、ただ聴くだけならshuffleでも十分だし、シャツにつけてスポーツもできるぐらいに軽いようなのでshuffleにしました。

アップルのサイトで買うとiPodに言葉を刻印してくれるサービスがあるので、刻印してもらいました。

こういうのは深く考えるよりも、適当にパパッとした方がいい思って、ちょうど購入した日に友人が"l'éternité"(永遠)という言葉を使って話していて、そんな言葉を使うところではなかったので思わず笑ってしまったのを思い出して、l'étérnitéといえばアルチュール・ランボーの詩にl'éternité「永遠」というのがあったなと思って、詩の出だしだけ刻印してもらいました。

iPod購入の記念にランボーの「永遠」の詩を全文載せてみます。
(自己満足です^-^)

Arthur Rambaud
POÉSIES - UNE SAISON EN ENFER - ILLUMINATIONS [1973] .
Édition de Louis Forestier, préface de René Charより抜粋(p.108-109)。
宇佐美斉訳(ちくま文庫)があったので横にのせますが、詩なのでフランス語の文と訳が前後しているところもあります。

L'ÉTERNITÉ 『永遠』

Elle est retrouvée. あれが見つかった
Quoi? - L'Éternité. 何が——永遠
C'est la mer allée 太陽と共に去った
Avec le soleil. 海のことさ

Ame sentinelle, 
見張り番の魂よ
Murmurons l'aveu そっと打ち明けようよ
De la nuit si nulle あんなにもはかない夜と
Et du jour en feu. 燃える昼とについて

Des humains suffrages, 
世間の評判からも
Des communs élans 月並みな方向からも
Là tu te dégages 己を解き放って
Et voles selon. 自由に飛んでゆくがいいのだ

Puisque de vous seules, 
なぜなら サテンの燠よ
Braises de satin, ただお前だけから
Le Devoir s'exhale 義務は立ち現れるのだ
Sans qu'on dise : enfin. ついに などという間もなしに

Là pas d'espérance, 
そこでは望みという徳も
Nul orietur. 復活の祈りも無用だ
Science avec patience, 忍耐をともなう学問
Le supplice est sûr. つまり責め苦こそが必定だ

Elle est retrouvée. あれが見つかった
Quoi? - L'Éternité. 何が——永遠
C'est la mer allée 太陽と共に去った
Avec le soleil. 海のことさ


ランボーの詩はフランスの中学や高校では暗唱するところもあるようで、特に Le dormeur du val が暗唱される率が高いようです。


ちなみに、すぐに届くのかと思ったら刻印をしてもらっているせいか、クリスマス前のせいか、思ったより時間がかかって、注文してから私の手元に届くまで丸二週間かかりました。

遅いと思いつつ、同居人のPちゃんはもうちょっと待てば着くと言うので待ってみました。フランスのことなので来ないこともあるかと思いながらも(笑)、ちゃんと来ましたね。

肝心の使い心地ですが、音楽を持ち運ぶというAppleの「うたい文句」はまんざら大げさではないかもしれないです。本当に軽くて付けていないみたいで、どこに付けてるか忘れるぐらいに軽いです。
今のところは満足です。
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Monday, November 24, 2008

映画"The Duchess" (2008)

"The Duchess"を見てきました。
(フランスでは2008年11月12日に公開)
ブログに書くつもりはなかったんですけど面白かったのでアップしています。

映画公式ホームページ
http://www.theduchessmovie.com/

友人に誘われて観に行ったんですが、良かったです。
歴史ものなのでこの雰囲気がまず好きだったんですが、演出も良かったです。
18世紀に英国に実在したデボンシャー公爵夫人の半生を描いています。

Amanda Foremanアマンダ・フォアマンの"Georgiana, Duchess of Devonshire"を元に映画化されています。主人公のデボンシャー公爵夫人、ジョージアナはダイアナ妃と遠い血縁関係にあるそうですが、彼女の人生もダイアナ妃のそれに似ていて悲劇です。。。詳しくは映画の方でどうぞ(笑)。


主演のキーラ・ナイトレイKeira Knightleyって『パイレーツ・オブ・カリビアン』の女優さんですね。実は私はあまり『パイレーツ・オブ・カリビアン』での彼女は好きではなかったんですが、この"The Duchess"の方ではとても良くて、彼女の印象が変わりました。

ジョージアナの悲劇の元になったデボンシャー公爵役はレイフ・ファインズRalph Fiennesです。この人もいいですね!嫌な役なのに、彼にかかると品があってあまり嫌味ではなくなってしまうという感じです。

衣装がとても凝っていて、とても豪華でした。それでだけでも見ていて楽しいかもしれません。当時の社交界の様子の豪華絢爛な感じも良く出てます。

撮影のロケ地もとても美しいです。wikipediahttp://en.wikipedia.org/wiki/The_Duchess_(film)を見てみたら、チャッツワースハウスChatsworth, Bath、ホルクハム・ホールHolkham Hall、サマーセット・ハウスSomerset House、グリニッチ大学The University of Greenwichなどが使われているようです。イギリスはいいな〜とまた思いました。

映画の招待券があるからということで映画に行かせてもらったんですが、思った以上に楽しませて頂きました^-^。

Tuesday, November 18, 2008

小林正樹監督『上意討ち 拝領妻始末(仏題 Rebellion)(1967)』DVD

もう一ヶ月以上前に見たんですが、良かったです。
これは面白いです。小林正樹、素晴らしい!(敬称略失礼します。)

究極の選択とはこういうもののことを言うのでしょう。(何の選択かは見た方は分かると思います。)
いやあ、映画って本当にいいですねえ^-^。淀川長治さん調の心のつぶやきをしたくなります。

ちょっと長いですけど、amazon.co.jpから作品紹介を引用します。

封建主義全盛の時代。藩主の命により、側室・いち(司葉子)を拝領させられる与五郎(加藤剛)だが、ふたりは愛し合い娘をもうける。ところが藩主 は、世継ぎの問題からいちを大奥に返せという。あまりに非人道的なやり方に怒ったのは、与五郎の父・伊三郎(三船敏郎)であった。
小林正樹監督の代表作の1本である「上意討ち・拝領妻始末」は、大儀の名の下に個人の思いを踏みにじる封建主義に背き、その結果自滅していく侍を描 いた作品、と捉えられている。この映画は単に、自己主張を通した侍の顛末を描いた作品ではない。小林監督の視点は、常に冷静に状況を捉え、あたかもゲーム のようにその成り行きを見定めている。まさしく“天の視点”の産物である。
現代的な正義感やヒューマニズムを声高に叫ぶのではなく、ある意味シェイクスピア的な悲劇を、見事なまでの様式美、美術、映像で彩ってみせた、第一 級のエンタテインメント。それが「上意討ち・拝領妻始末」なのである。自己主張が存分に可能な現代において、藩主の名に異議を唱え、息子とともに刺客たち と闘う伊三郎は、どのように見えるだろうか。(斉藤守彦)

三船敏郎はもちろん言うまでもないんですが、仲代達矢のこの独特の雰囲気ってこういう映画には欠かせないものだなと思いました。仲代さんには毎度感心します。黒澤監督の映画には欠かせない人の一人だと思いますけど、この人が出ると画面に立ち上る気迫が違いますね。
いつのころか仲代さんのファンになっています(^-^)!

映画の最初の方のお偉いさん方の体面作りで、こういうのを外国人が見て、日本ってこうなのかと思われてしまうのかなと思っていたんですが、見ているうちに、いや、これこそが日本なんだよねとも思いました。

封建時代と比べてはいけないし、程度問題だとは思いますが、日本独特の外面、建前重視の面はいつまでも残ると思います。フランスに来て余計にそう思います。
良いか悪いかとかじゃなくて、建前社会って「日本」の特徴のひとつだなあと思います。

それにしても、小林正樹の映画はすごいです。これも切腹(1962)と同じく橋本忍の脚本です。小林正樹監督、橋本忍脚本は今までに二本しか見ていないのですが、二つとも脚本がしっかりしていて、しかも俳優さん方が凄いです。完成度が高いと思います。あんまりべた褒めしてもいけませんが(笑)、こういう映画を見ると本物だなと思ってしまいます。

ヴェネチア映画祭、国際批評家連盟賞を受賞。

ちなみに、これも切腹(1962)と同じくCに借りたDVDです。小林正樹の『怪談』もCから借りて見ました。
Cのおかげでいろいろ面白いDVDを観られて、いつもお世話になってます。

DVDの特典で、仲代達矢と司葉子のそれぞれのインタビューが面白かったです。

最初の画像は『上意討ち 拝領妻始末』のフランス語版DVD 仏題 Rebellion。もう一つはamazon.co.jpの日本語版DVD『上意討ち 拝領妻始末』から。

Sunday, November 16, 2008

美味しかったオーガニックワイン

安くて美味しいワインを見つけた(飲んだ)ので、たまには飲んだワインの紹介でもしようと思います。

この前、Bioの野菜(フランスでは有機栽培、オーガニックもののことをビオ(Bio)と言います)で作る餃子パーティーがあって、私も"BIO"にあやかってオーガニックのワインを持って行きました。このワイン、カルフールのワインコーナーで友だちと話をしていた時に、一人のフランス人女性がすたすたと来て、ちょうど私たちがいたところの棚から「ちょっとごめんなさいね」と言いながら5本ぐらいまとめてかごに入れたワインなんです。

その女性の行動に目がとまった私は「そのワイン美味しいんですか?」と聞くと、「ええ、値段の割にとても美味しいのよ。ワインの質と値段の相対が良いの(笑)」。5本もまとめて買うとは、美味しいに違いない、と私もそのワインを一本買いました。オーガニック栽培のぶどうのワインです。

味見する機会を伺っていたら「オーガニック餃子パーティー」というふざけてるんだか本気なんだかわからないものをするというので、丁度良いので私はオーガニックワインを持って行きました。

飲んでみたらまろやかで、フルーティー。とても美味しいです。苦みが全然なくて、一口飲んで美味しい、と思いました。美味しいなと思っていたら、みんなも「ん?このワイン上手いじゃん」ということで、さっそくまた同じのを買いに行きました(笑)。

一本4ユーロです。4ユーロでこの味はお得です。確かにこのワインを大量に買っていたあのフランス人の言葉は正しかったと思いました。

Hachetteのワインガイド(Le Guide Hachette des Vins)
でも「赤い実とスパイスのアロマが口の中に暖かいマロ味を感じさせる」と載っているようです。

AOC côte du rhône 2005
Domaine des Carabiniers
Christian Leperchois
Vigneron à Roquemaure


肝心のオーガニック餃子もとても美味しかったです^-^。

私はやっぱりワインが好きです。やっぱりと急に言われても困ると思いますが(笑)。

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Saturday, November 15, 2008

大学生専用日、リヨン国立管弦楽団コンサート: Concert reserve aux etudiants

リヨン国立管弦楽団(Orchestre national de Lyon)のコンサートに行ってきましたが、今日は大学生だけが入れる特別の日でした。

ふたつの交響曲「六番」のコンサートということで、 "Six et six"というタイトルになっていました。3日間のうち、中日の金曜日だけは学生に限り無料でコンサートを観れます。
ただし、事前に券を貰いに行かないとコンサート当日に会場には入れません。学生ではないのに入ろうとする人がいるので学生証を見せて券を引き取ることになります。

無料なので普段はクラシックコンサートに来ないような人もたくさん来ています。それに、この日は無料ですがコンサートの内容はお金を払って観るのと同じものなので、たくさん人が来るのは当たり前でしょうね。チケットも早く取りに行かないと無くなってしまいます。
満席で通路の階段にも座っている人がたくさんいました。私は良い席を取るために並んだので、特等席で観れました^-^。今日は席も自由です。

ちなみに、毎年、この時期にはリヨン国立管弦楽団(Orchestre national de Lyon)のコンサートの3日間のうち1日は学生の専用日という風になっているようで、去年は中国人ピアニスト、ラン・ラン(郎朗)Lang Langとリヨン国立管弦楽団の公演でした。


指揮はエストニア人の女性指揮者Anu Tali アヌ・タリです。

手で踊るように指揮をしていて、美しかったです。最近人気急上昇のようですね。

演目はエストニア人の作曲家エリッキ=スヴェン・トゥールErkki-Sven Tüürの交響曲六番Symphonie n° 6, « Strata » [34’]と
チャイコフスキーの交響曲六番Tchaïkovski Symphonie n° 6, en si mineur, op. 74, « Pathétique » [46’]です。

トゥールの交響曲六番は2007年にノルディック交響楽団(Nordic Symphony Orchestra)とアヌ・タイのために書かれたとのことですが、なかなか良かったです。

チャイコフスキーの方は言わずもがなです。会場の雰囲気も興奮している感じでした。
アヌ・タリ女史、まだ若いですけど良かったです。リヨン国立管弦楽団が良いというのも大きいのでしょうけど。

去年もそうでしたが、このコンサート、学生だけなのでものすごい盛り上がるんです。歓声が普通のコンサートの数倍。立ち上がって拍手している人も多いです。

でも普通のコンサートでは起こらないようなこともあります。例えば、写真をとらないようにアナウンスが入っても、撮る人がいるとか(笑)、幕間のガヤガヤも普通のコンサートの数倍(笑)。

去年のランランの時は中国人がたくさん来ていましたが、今年はアヌ・タリがエストニア人なのでロシア語も結構聞こえました。

でも、どっちみちフランスは外国人学生がものすごく多いのでいろんな国の人が来ていて、みんな満足して(私も^-^)いました。

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チラシの写真はhttp://www.auditoriumlyon.com/より抜粋。アヌ・タリの写真はhttp://www.estballet.com/より抜粋。

Sunday, November 9, 2008

リヨン風プラリネのタルト: Tarte à la praline lyonnaise

ピンク色のリヨン名物: praline lyonnaiseでプラリネタルトを作ってきてくれた友人がレシピをメールで送ってくれました。

丁度、プラリネを買っておいたのがあって、なんだか急に食べたくなったので、日曜日だし、急ですが思い立って作りました。

本当にかき混ぜるだけの、拍子抜けするぐらい簡単なレシピです!(笑)

タルトの中身を鍋に入れて溶かしながら作るやり方もあるようですが、このレシピは本当に混ぜるだけなので簡単です

リヨン風プラリネのタルト
la recette de la tarte à la praline lyonnaise

‹材料›
卵 2 oeufs
プラリネ 150 g de pralines
砂糖 50 de sucre
アーモンドプードル 30 g de poudre d'amandes
生クリーム 100 g de crème fraîche

‹作り方›
かき混ぜてタルト生地の上に流す。Remuer et mettre sur la pate sablée
20分間様子を見ながら焼く。Mettre au four 20 min surveiller
焼く時の温度は書いてありませんでしたが、私は190度ぐらいで焼きました。

買っておいたプラリネは固形のままだったので金づちでちょっと砕いてから作りました。
お菓子用にすでに砕いてあるものも売っています。

砂糖の量は私はこのぐらいで丁度良いと思いますが、日本人の舌には甘いと思われるかもしれないので、少し減らしても良いと思います。

crème fraîcheはフランスで売ってる小さい方のパック(20cl)ひとつでやりました。本当に適当にやりましたが、美味しく出来ました(笑)。

ちょっと粗熱をとって、完全に冷ました方がいいのかなと思いながらまだ温かいまま食べてみたら、美味しかったです。

プラリネタルトは温かくても冷めても美味しいようです。私の好みではこのタルトは温かい方がいいです。冷めた方がもっと生地がしっかりするので、立食なんかで手で食べるには冷めたのがいいですね。
ちょっと大きめにプラリネを砕いたのですが、その方がアーモンドの存在感があって、私好みでした。

同居人のPちゃんはピンクのプラリネのブリオッシュは平気で食べてるくせに、このタルトを見て、色がサーモンみたいだと言って、まだ食べてません。リヨン人じゃないですね(笑)。
でも、私も最初はぎょっとしたので気持ちは分かります。
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Saturday, November 8, 2008

小林正樹監督『怪談(1965): Kwaidan』

小林正樹監督『怪談(1965): Kwaidan』をDVDで見ました。

カンヌ国際映画祭審査員特別賞、ローマ映画祭監督賞受賞。米アカデミー外国語映画賞ノミネート作です。

ラフカディオ・ハーン、小泉八雲の怪談の中から『黒髪』『雪女』『耳無芳一の話』『茶碗の中』の四話のオムニバス形式になっています。

『雪女』ってとてもロマンチックなお話ですね。久し振りに雪女のお話を思い出しながら見ましたが、切なくて、とても余韻が残りました。視覚的にも、とても美しい仕上がりなので余計にそう感じたんだと思います。
仲代達矢さんここでもやっぱりいいです^-^。最近どんどん仲代さんのファンになってきています。

恐怖という点では最初の『黒髪』が一番かもしれません。最後の方の描き方がいいなあと思います。

『茶碗の中』というのは初めて聞くお話でしたが、内容がユニークでした。話の進め方もちょっと一風変わっていました。

でもやっぱり四話の中で一番すごいのは、『耳無芳一』の話でしょう。有名な耳無芳一の話が見事に映像化されていました。琵琶の音も良かったです。怖いという感覚よりも、いつ耳を取られてしまうんだろうという発想が優先してしまってひやひやしました。芳一の琵琶を聴いている、平家の怨霊の気迫がこっちまで伝わってきそうな迫力でした。

最初から美術がとても凝っていて、美しい映像だなという印象でした。
小林正樹監督の映画は三本見ましたが、観るたびに、映画を芸術の視点で作る正統派監督だったんだなと思います。

こういう怪談ものだと、今はコンピュータグラフィックで上手くやってしまいますが、そうじゃないアナログの映像は今の時代の映画よりもずっと生々しい現実味があります。
俳優さん達も凄いです。よくやるなと感心しました。

最初のDVDの画像はwww.amazon.frから。

Thursday, November 6, 2008

ふっくらしているのは健康的?!〜ベリーダンス

日本でバナナダイエットが流行って店頭からバナナが消えていたようですが、最近はまた見られるようになったようですね。

考えてみたら日本にいた頃って、「ダイエット」とか「痩せる!」「カロリー◯◯パーセントオフ」「減量」「体脂肪を減らす」といううたい文句が至る所に転がっていて、減量についての情報がメディアでも、街でも当たり前のようにあったような気がします。
「気がする」と書きましたが、実際、少なくともフランスよりははるかに減量についての情報を見かける機会が日本の方が多いと思います。そういえば、「ダイエット中だから〜」「痩せなくちゃ」という言葉も日本では日常的に聞いていました。

でも、フランスでは日本ほどの「スリム崇拝」はありません。私は日本の範疇では中肉中背の方か、少なくともスリムではないですが、こちらではスリムの部類に入れられてしまいます。

昔、こちらでおかわりか何かを勧められて、断る時に、日本にいる時のくせで「今、ダイエット中だ(本当にダイエットをしていたわけではなかったんですが^^)」と何気なく言ったら「ダイエット?なに言ってるの!そんなにスリムなのに!食べないとダメ!」と本気で言われました。
その後は、ダイエット中だからという言い訳はしないで、食べたくない時は単に「お腹が空いていない」という風に言うようになりました。ただ、単に食べたくないという方がよっぽど物事をややこしくしないと分かったからです(笑)。

いつのことだったか、少し太ったんじゃないかと思って、久し振りに会ったある人にちょっと太った気がすると不満げに言うと「うん、ふっくらして前よりも良くなった」と満足そうに言われました(笑)。まあ好みもあるんでしょうけどね。

フランスでは一般的に健康美が良いとされています。ちょっとぐらいふっくらしていても気にしていないし、ちょっと太っていても本人はあんまり気にしていないようです。もちろん気にしている人もいるのでしょうが、口に出して「ダイエットしなきゃ」とは言いません。少なくとも、ダイエットということを意識している人は日本より断然少ないでしょう。
逆に「スポーツしたい!」「スポーツしなきゃ」というのはよく聞きます。スリムな人は自発的にスポーツをしている人が多いようです。もちろん太り過ぎはだめですが、フランスではふっくらとした人も魅力的だなと思う人が多いです。

というわけで、「痩せる」ということに興味が無くなって久しい今日この頃ですが、この前健康診断に行ってきたら、なぜか痩せてました(笑)。

私が痩せたのは、たぶん、新学期から始めたベリーダンスのおかげと、忙しくてあんまりきちんとした料理を最近していないせいだと思います(笑)。
ベリーダンスは最近は楽しくて、寒いときなんかは習ってきたことを復習していると、体が温かくなってきて一石二鳥です^-^。

ちなみに、ベリーダンスの先生は小さくて、丸い感じの人なんですが、太いという感じでもないんですね。すごく凹凸があります。まさにとても健康的な先生です。
ベリーダンスの場合、痩せすぎているよりちょっとふくよかな方にも向いていると思います。例えば、お腹の肉で波を打つようにする場合、ちょっと肉がある方が動きが分かりやすいからです。先生は本当にきれいにお腹を波立たせていて、凄いです(笑)。とてもきれいにやっているのでいつも感心します。

ただお腹を引っ込めるんじゃなくて、波打つようにしなければいけません。絶対にこんなのは一生かかっても出来ないだろうと思っていたら、ずっとやっているうちになんだか出来るようになりました。慣れて来るものですね。

ベリーダンスの話になりましたが(笑)、これだけお腹周りの肉を動かしていれば次第に均整がとれてくるだろうなと思います。絶対日常生活では使わないお腹周りの肉を使うので、とても気持ちがいいです。お腹周りが軽くなったのが自分で分かるぐらいです(笑)。
ベリーダンスって無理なく健康的になれていいなと思います。楽しいだけじゃありません(笑)。
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Sunday, November 2, 2008

『チャプリンの黄金狂時代(1925)』オーケストラ生演奏付き: CINÉ-CONCERT Charlie Chaplin "La ruée vers l’or"

10月26日の記事でまたサイレント映画に行くと書きましたが、『チャプリンの黄金狂時代(1925)』をオーケストラの生演奏付きで上映するという映画コンサートがあって、今日行ってきました。

上映されたのは1925年のオリジナル・サイレント版にチャップリン作曲の音楽付きオーケストラです。
(原題 "The Gold Rush"; 仏題"La ruée vers l’or")

これはInstitut Lumèreも企画に入っていますがリヨン国立管弦楽団(Orchestre national de Lyon)が演奏するので、場所はリュミエール映画館ではなくてリヨン国立管弦楽団の本拠地のリヨンのコンサートホールl'Auditoriumでした。指揮はFrank strobel氏。

コンサート付き映画なのでチケット料金も普通の映画上映よりも随分高いです。
幸運にも無声映画大ファンのCが「行こう行こう!」ということで一緒に行くことなりました。

とっても面白かったです!もう面白くて、子ども達も大人もみんなきゃっきゃと笑っていました。これは爆笑ものでした。チャップリン、さすが喜劇王ですね。これは凄いです。

オーケストラで無声映画を見たのは初めてだと思いますが、迫力が全然違いました。席もオーケストラのすぐそばだったので、音もダイレクト、オーケストラの団員さんの様子も見えて良い席でした。
オーケストラが近すぎて画面が見にくいかもとCが心配していましたが、そんなことは全然なく、かえってオーケストラの近くで良かったです。

映画も面白いんですけど、音楽もとても映画に合っていて良かったです。オリジナル音楽はチャップリンということですが、映画もさることながら、チャップリンってすごい才能の人ですね。
途中あるシーンでオーケストラの団員さん達自らが歌うというところもあって、それがまた良かったです(^-^)。
amazon.co.jpの黄金狂時代より転載)19世紀末、アラスカで金鉱が発見され、一攫千金を夢見る人々がおし寄せてきた。1人ぼっちの探鉱家チャーリーは猛吹雪に襲われ、一軒の山小屋に転がり込む。だが、そこには指名手配中の凶悪犯ラーソンがいた。
ゴー ルドラッシュにわくアラスカを舞台に、人間たちのむきだしの欲望を、絶妙なギャグと卓越したストーリーで描いた、チャップリンの代表作の1つである。空腹 のあまり靴をゆでて食べたり、崖っぷちで傾きかけた山小屋から必死の脱出を試みるシーンなど、有名な爆笑シーンが数多く登場する。一方で、笑いの裏に隠さ れた現実の恐怖に気づくと、笑ってばかりはいられなくなる。
共演はジョージア・ヘールとマック・スウェイン。チャップリン独特の手法が、みごとに開花した作品だ。映画史上に輝く名作として高く評価されている。(アルジオン北村)
すごく印象的なシーンがたくさんありました。
空腹のあまり靴を食べるシーンや、空腹でチャップリンが鳥に見えてしまうシーン、パンとフォークのダンス、崖で小屋が半分傾きかけている所の脱出シーン、これはさすがに映画史に残ると言われるだけのものだと納得しました。

私はあんまり映画のDVDが欲しいと思わないんですが、「黄金狂時代」は今日のオーケストラの演奏つきで欲しいなと思いました^-^!


最初の画像はInstitut Lumièreのホームページ、次のチラシ画像はリヨンのl'Auditoriumオディトリアムのホームページから転載。

Saturday, November 1, 2008

『ヤンヤン 夏の想い出(原題"一一 " (Yi Yi: A One and a Two))』

Institut Lumière でKurosawa以外にもアジア映画の上映があって、エドワード・ヤン監督の『一一(Yi Yi: A One and a Two ;邦題 ヤンヤン 夏の想い出)』を見てきました。カンヌ国際映画祭監督賞受賞作なので、見た方も多いかもしれませんね。台湾と日本の製作です。

この映画、実は、ちょっと長いなと思って見に行くのはやめようと思っていたら、台湾に留学したフランス人の同僚Dが「台湾の日常がよく描かれていていいよ」私が見てないと知ると「ええ、見てないの?」と驚いたようでした。

フム、そうか、じゃあ見に行こうと思っていて、別の中国人Yにもこの映画を見たかどうか聞くと、「見たけど特に面白いとは思わなかった」そうか(笑)。じゃあどんなものか見に行くことにしました。

amazon.co.jp『ヤンヤン 夏の想い出』より抜粋)
台北に暮らす小学生のヤンヤンの家族の平和が崩れた。祖母は脳卒中、母は宗教に走り、父は昔の恋人と不倫している。そして姉は、親友の彼氏と恋仲に。家族はバラバラになってしまうのだろうか…。
台湾の巨匠エドワード・ヤン監督は、台北のとある家族を主人公に、それぞれの人生の断片を切り取りながら、その心情をきめこまやかにつづっていく。エピソードはリアルだけど重苦しさはなく、時は過ぎてゆき、みんな生きている。そんな人生が愛しくなる人間ドラマだ。
普通のお父さんが不倫していくプロセスをサラリと演じるウー・ニエンジエン、彼と知り合う日本人イッセー尾形のいぶし銀の魅力に注目。また映像の美しさも特筆ものだ。(斎藤 香)

面白かったです。淡々としたところがかえって新鮮に感じました。上映時間は長いんですが(2時間53分)あまり長さを感じさせない映画でした。台湾と日本の普通の情景場面もきれいに撮れていると思いました。それに日本のシーンも絵になるような所を選んで撮影したのかなという感じで、そういうのも嬉しくなります。撮り方にも特徴があります。映画全体を通してガラス越しに撮るという方法が多かったです。

ちょっと青臭い感じなんですが、そこがまた良かったです(笑)。日常的な生活とそうでないもの。ああ、こういうの分かるなと思ってしまったり。全体的に穏やかで、なんだか風船が飛んで行くようなふわりとした雰囲気がよかったです。

イッセー尾形さんがとても良い味を出していました。映画のいいアクセントになっていたんじゃないでしょうか。私が日本人だからというのもあるかもしれませんが、この映画では全体的にさっぱりした俳優さんが多い中で、イッセー尾形さんの個性がキラリとしていました。

一つ残念だったのは、イッセー尾形さんが「上を向いて歩こう」を歌うとき、字幕がなかったことです。尾形イッセイさんが日本語で話す所も最初の方は字幕がなくて、最後の方になったら日本語の字幕も出るようになりました。確かに字幕がなくても映画の内容に差し支えるものではありませんが、あった方が良かったのになと思いました。

上を向いて歩こうは個人的に字幕を出して欲しかったです。でも、まあそれは細かいところで(笑)、上を向いて歩こうを台湾のカラオケバーで歌っているという場面を映画で見られてなんだか面白かったです。

エドワード・ヤン監督はこの映画を撮り終えてから闘病生活をしたようですね。59歳で2007年に亡くなられてしまって残念ですが、エドワード・ヤン監督の他の映画も見たくなりました。
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