フランスのリヨンの日常生活で感じた事をざっくばらんに書き留めています。フランス、リヨン情報、外国人の友達、出来事、映画、フランス家庭料理、音楽、独り言。
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Tuesday, April 8, 2008

チベット: Tibet....

ここのところ北京オリンピック開催に伴て、チベット問題が前にもまして関心を集めていますね。フランスのメディアでもニュースや討論番組の放送の頻度から、フランス人の関心が前にも増して高まっているのが分かります。
この関連で最近私の身の回りでショックだったことを書いてみます。

香港駐在のフランス人の友人からチベットとダライラマに援助の手を伸べようという署名運動のメールが来たので、友達にもメールを回しました。中国人の友達には送るべきかどうかちょっと迷ったのですが、まあフランスにいる中国人なら外から中国を見る目も持っているだろうし、別に良いだろうと思って、在仏の中国人の友人たちにも署名のメールを送ってしまったのです。送る時に眠くてあんまり深く考えなかったのがいけませんでした。

そうしたらです。。。。

中国人の友達の一人が非難のメールを送ってきました。
「フランスのメディアの言うことは信じたらだめ。」
「毎年CIAがどれだけダライラマの為にお金を使っているのか知っているのか。」 等々。
「二度とダライラマを支持するメールは送ってほしくない。」
日本政府のことまで中傷していました。
結構中国人でも冷静に自分の国を見ている子だと思っていたので、予想もしない激しい反撃にショックをうけました。
でも、もし私が中国人でフランスに住んでいたとしたら、無反応でいれたかと思うと、そうではないかもしれません。

生まれる国は選ぶことはできません。今までフランスにいて中国人とはなにか見えない壁があるなと思っていました。でも、この子と一緒にいると、気が合うし、 そんなことは感じさせない国際的な雰囲気があって仲良くしていました。それでいて、この出来事があってから彼女の内面は複雑だったんだと気づきました。
それにしても、チベット問題について、欧米でされている報道は信じていないかのような彼女の態度に驚きました。というよりも、信じないようにしているのでしょうか。

この出来事がショックでもっと具体的にチベットの人権問題について調べていたら、以下の漫画を見つけました。もっと怖いものもありましたが、ショックが大きいと思うので、リンクはしません。

<チベット問題についての小林よしのりの漫画>
: 見て見ぬふりされてるチベットでの民族浄化(ちょっと読みにくいと思います)

中国人には恨みもなにもありません。むしろ、昔から日本人は中国からいろいろなことを学んできましたし、文化的には日本の先輩です。でも、たまに、中国という国を考えると、なにかいいようのない怖さ、不気味なものを感じます。でも日常生活で出会う中国人にそんなことを言ってもなにも変わりません。
でも、チベットで起こっていることに目をつぶる訳にもいきません。


私が日本人だからかもしれませんが、彼女のチベットに対するリアクションがとても攻撃的だったので、チベットに関するメールなんて送るのではなかったと後からとても後悔しました。でも同時に、この一件で中国人の内面を少しかいま見たようで、ハッとしました。

やはり政治的なことについては触れない方が良いですね。

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