Fête de la Musique à Lyon:どこへいっても音楽が聞こえる日

昨日はフランスではFête de la musique(文字通り訳すと"音楽の祭典")でした。
フランスでは、と書きましたが、世界でも100カ国以上の国ではこの日は音楽の祭典です。始まりはフランスの文化省の音楽ディレクターだったMaurice Fleuret モーリス・フルレのアイディアで「いたるところで音楽をしてよい」というコンセプトです。そして、当時の文化大臣Jack Langジャック・ラングによって、正式にfête de la musique「どこでも音楽を演奏してもよい、どこでもコンサートをしても良い日」が定められました。始まりは1982年6月21日です。
6月21日というのは、この日が夏至で一番日が長い日にあたるからということで、この日が選ばれたようです。そして、1985年からはヨーロッパ各国で6月21日の音楽の祭典が取り入られ始め、現在では5大陸、100カ国以上の国でこの音楽の祭典が行われているいうわけです。
私は本当はこの日はちょっと勉強をしたかったのですが、昼頃から近くの広場でマイクのテストをする音が聞こえてきて、午後にはすでにブラスバンドでいろいろ演奏を始め、夕方になってくると今度はそれがバンドに変わり、という具合でこのものすごい音の中で勉強するよりは出かけた方がいいという結論に至りました(笑)。家にいても騒音でイライラするだけですからね。それに、昔バンドで演奏していたという友人がそのバンドが演奏してるから行こうと誘ってくれていたので、今夜は出かけようと堪忍しました。
通りや広場、道の片隅、レストランの前、街のいろんなところで様々なジャンルの音楽が聞こえてきます。サルサにジャズ、ロック、クラシック、フォーク、アフロ、アラブ、本当にいろいろです。少しだけ行って帰ってこようと思ったのですが、結構居心地がよく、結局1時近くまでローヌ河のほとりのバンド演奏の前に陣取っていました。すごい人出なので、みんな電話で「どこにいる?」「◯◯の前の紫のネオンのところ」とか言いながら、だんだんいろんな人が集まってきて、楽しかったです。
Fête de la musiqueのためにトラムや地下鉄も特別に1時まで休みなく動いていました。私のうちの近くの広場では1時過ぎても演奏していました。1時半頃になると静かな曲になりましたが(笑)。この日は家にいるより外に出た方がいいです。家にいると、本当に音、音、音でうるさいんですが、外に行くといろんなジャンルの演奏をしていて面白いです。
◆Fête de la Musiqueのホームページ(フランス語)
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