ウディネ極東映画祭では映画についての論文準備をしている人と行動を共にしていたので、必然的に大量の映画を観ました。彼女はウディネの極東映画祭は初めてではないし、もともと複数の映画祭によく行っているらしく、朝から晩まで映画を観るというのは普通のことのようです。
映画が専攻ではない私たちにとって、一日五本の映画というのは最初は結構疲れました(笑)。でも、いろんなジャンルのアジア映画をたくさん観るには絶好の機会でいい経験だったと思います。私はフェスティバル前半の4月24日から28日までウディネにいましたが、開催期間中ずっとウディネにいればもっといろいろ観れたのにと今となっては少し残念です。
映画関係者だったら1週間いてもその分の価値があると思います。

映画祭の期間中は毎日朝9時から夜中までずっとメイン会場で映画を上映しています。
その間に休憩。食事。監督やディレクターを交えてのテーマごとのセミナー・ディスカッションもありますが、それに行くかどうかは自由です。
夜には参加者のパーティもあるということですが、私たちは映画の方に専念していたので、夜のパーティーには行きませんでした。
ちなみに映画祭に行くのでなければ、人生のうちでこんなにも一気に劇場で映画を見たのは初めてだと思います。
フェスティバルの参加者はフェスティバルを通して使えるバッチがあるので、見たいだけ自由に映画を見れます。
参加者ではない人も入場券を買って映画を見ることができます。

フェスティバル前半に見た映画の中で私の視点で"
凄く良かった"〜"
良かった"と思うものだけを大まかにメモしておきます。
私の観点で(一緒に見た人達の意見も大体同じようなものでしたが)あまり好みではなかった映画についてのメモは割愛(笑)。
順番は順位とかではなくて見た順番です。
Cape No. 7 (原題:海角七號)WEI Te-sheng
2008, 129'
台湾の映画。
結構有名になっている映画だと思います。
台湾の日本統治時代に台湾に来ていた日本人の恋文を軸に作られています。
台湾の子や台湾へ留学して台湾が大好きの子達をたくさん知っているだけに、台湾らしさが漂う映画だと思いました。台湾が好きな人は好きな映画だと思います。
でも中国人の子達はそんなに感じるものはないようでした。というよりも、
台湾の日本統治時代を扱っていることもあって、微妙なところだというのが本当の理由でしょうね。
One Million Yen Girl (原題:百万円と苦虫女)TANADA Yuki
2008, 121'
日本映画。
題名の印象とは違ってゆったりとした空気の流れを持っている映画でした。
中国人の友だちがこの映画の主演女優の蒼井優さんが好きだと何度も言っていました。きっと蒼井優さんは中国でも人気なんでしょうね。
The Handsome Suit (原題:ハンサム★スーツ)HANABUSA Tsutomu
2008, 115'
日本映画。
ハンサムだと人生も変わるというお話です。
娯楽性がとても強い映画ですが楽しんで見れました。ブサイクな人が、ハンサムになるスーツを着て、ハンサムだと人生が変わる、でも。。。というお話。
日本人なら分かるパロディーがたくさんあってなかなか笑えます。特に意外な所であんな人があんな場面で出てくる所とか(笑)。
The Rainbow Troops (原題:Laskar Pelangi)監督Riri RIZA
2008, 124'
インドネシアの映画。
この映画はお勧めです。
インドネシアのある村での小学校のお話。ある種の感動作品だと思います。
豊かでない国では、才能があって教育を受けたくても受けられない人もいる、というのは現実ですね。ある国で当たり前のことは、他の国では当たり前ではない。
日本も含めて恵まれている国は恵まれ過ぎているような気がします。学校での問題も年々増えていますね。いじめに、不登校、教師への暴力、等々。
映画自体はとても良かったのですが、映画の後複雑な心境になりました。
If You Are The One (原題:非誠勿擾)
邦題は「誠実なおつき合いができる方のみ」のようです
FENG Xiaogang
2008, 120'
中国の映画。
内容はお見合いのドラマです。コメディーとシリアスの混じった映画です。
中国の
杭州の場面がとても美しくて行ってみたいと思いました。後で中国人の子に聞いたら、
西湖というところだそうです。いつか行ってみたいと思ったぐらい綺麗なところでした。
後半は北海道が舞台になっています。
中国人の子によるとこの映画の公開の後、中国人で北海道に旅行に行きたい人が増えたのだそうです。
K-20: Legend of the Mask (原題:怪人二十面相・伝)SATO Shimako
2008, 122'
日本映画。
これは金城武が出てるから観ると友人が言っていて、この映画のことを知らなかった私はふーん、という感じで見たのですが、とても面白かったです。
K-20ってなにかと思ったら、怪人二十面相のことだったんですね。見る前は、K-20ってなんだろうと思っていました(笑)。
日本人にはおなじみの明智小五郎役が仲村トオル。
怪人二十面相というなんとも懐かしいテーマだったので面白かったです。日本人にとっては楽しめる映画なんじゃないかと思います。
出演している俳優さんたちも最近の日本の俳優さんはあまり知らない私でさえも知っている懐かしい面々、仲村トオルさん、松たか子さん。かなり娯楽性の高い映画ですが、嬉しい作品でした。
金城武のファンだという訳ではなかったのですが、ファンになってしまいました(笑)。
ちなみに、監督の佐藤嗣麻子さんとエグゼクティブプロデューサーの阿部秀司さんが舞台挨拶をされていました。
アカデミーでオスカーを取った「おくりびと」も上映されましたが、丁度私がウディネを発つ日の夜の上映で私は観ることができませんでした。
フェスティバル終了後、観客投票では「おくりびと」が一位になっていたようです。
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