フランスの治安はどうなのかと思っていらっしゃる方がいるようなので、私なりに思うことを書いてみます。
一昨年ぐらい前、フランス全土、特にパリやリヨンの郊外で車に火をつける等の暴動がありました。日本でも多くの報道がされたようですので、そういうニュースを通して治安のことが心配になるのも当然かと思います。
単刀直入に言うと、日本と比べるとフランスの治安は悪いです。でも、言い方を変えると、日本が安全大国で他の国に比べて治安が良すぎるのだと思います。日本のように電車やバスの中で眠れる国というのは珍しいのではないでしょうか。
以下は私が注意した方が良いと思うことです。
これから渡仏をする方へ
夜、地下鉄に乗ったり、一人で歩いて帰ったりするのは避けてください。リヨンでは、よく人の家に行って遅くなると、大抵は車で送ってくれるとか、徒歩の場合は男性が一緒に家まで送ってくれたりします。メトロにも一人で乗らない方がいいです。一人で大丈夫だと言っても、危ないからと送ってくれるのが普通です。女性を家に送り届けるという紳士的行為でもありますが、女性が夜に一人で歩くのは危険だと皆知っています。送ってくれる人がいない場合は、遅くならないうちに帰るとか、同じ方向の人と一緒に帰るとかして自分で注意してください。
パリに旅行に行かれると、盗難に注意するようによく言われますよね。リヨンもスリや盗難、ひったくりはありますが、パリの比ではありません。
日本人は狙われやすいと言いますが、まず旅行者はすぐに分かってしまいます。いかにも日本人だという格好、歩き方、そして旅行に来ていますと言っているかのような顔の表情です。日本人はすごく目立っています。同じ日本人でも、フランスに長く住んでいると顔つきや態度が変わってきて、目立たなくなります。それに自ずと周りに注意するようになってきます。リヨンなら、まあこの「現地に慣れる、現地人化する」ぐらいでも良いんですが、私もパリに行く時は注意しています。私なんか一人で歩く時、危ない場所だと昼までも警戒するので、人相まで悪くなったのではないかと思うほどです。
まず、自分は警戒しているんだぞという態度を見せること。それだけで狙われにくくなります。大げさに鞄を前に抱えているぐらいで良いぐらいです。それと現金はたくさん持たないことです。こちらでは、カードや小切手での支払いをする人がとても多いです。私も現金はあまり持ちません。日本人がこちらの人に比べると普段から大量の現金を持っているということは有名です。
集団スリもいます。東欧の方から来た子と歩いていると、街でちょっとお金を払って、財布をしまおうとしている時も、「早くしまって!(スリは)本当に素早いから」と注意してくれます。
例を挙げるときりがありませんが、自転車やローラーブレードで近づいてきて、ひったくるというも最近多いようです。実際に、フランス人で、携帯電話で話していてローラブレードに乗ってきた人に携帯を盗られた人を知っています。
かくいう私も一度携帯を盗まれました。地下鉄で携帯を手に持ちながら友人と話をしていて、途中で携帯をコートのポケットに入れたのですが、友人との話に夢中になりすぎていました。それから手をポケットに入れると携帯がありませんでした。携帯ぐらいで良かったです。すぐに電話会社に電話して電話を止めたので被害は最小で済みました。
盗み以外でも、暴力行為などの危険もありますから、ここは日本ではないという意識をもってください。変な人には近づかないことです。何かあってからでは遅いです。
どうも、読み返してみるとまるでお説教のようになってしまいましたが、実際被害に遭っている方が多いので、敢えて書かせていただきました。でも、夜一人で出歩かない、危ない場所に行かない等気をつけていれば、大丈夫です。なにしろこのおっちょこちょいの私も無事でいますからね(笑)!
フランスのリヨンの日常生活で感じた事をざっくばらんに書き留めています。フランス、リヨン情報、外国人の友達、出来事、映画、フランス家庭料理、音楽、独り言。
Blog sur ce que je pense en France, ou bien sur le cinéma, la cuisine, les voyages, les informations de Lyon, etc. J'écris sur la vie française sans détour. Mais ce blog n'est écrit qu'en japonais. Désolé mes chers amis francophones !
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Wednesday, April 16, 2008
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