毎年フランスでは9月の第三週目の週末はJournées européennes du Patrimoineで文化遺産の日です。普段は一般公開されていない歴史的建造物の中に入れたり、美術館などの入場料が無料になったり、特別料金でガイド付き見学ができたり、いろいろイベントもあります。
1983年に当時の文化相ジャック・ラングJack Lang氏がJournée portes ouvertes dans les monuments historiquesとして始めたのですが、好評を博して他のヨーロッパの国々でも同じように文化遺産の日が作られ、現在ではヨーロッパの字が入ってJournées européennes du Patrimoineとなっています。
昨日(20日)は友人のSがガイドをすることになっていたので、彼女のガイド姿を写真に撮りつつ、ガイドに便乗しました。さて、どこだったのでしょう^-^。後日ここに書くかもしれませんし、書かないかもしれません。
Sの担当が終わってから、私たちはリヨンのAuditoriumでl’Orchestre national de Lyon(フランス国立リヨン管弦楽団)の文化遺産の日の特別コンサートに行こうということになっていたので、その足で直行です。
このコンサートは無料ですが、前もってチケットを引き取らなければいけないので、私が友達の分もまとめてAuditoriumでもらっておきました。
Auditoriumの前の広間で軽いコンサートがやっていたので、喉を潤して一休みしながら楽しみました。
演奏しているのはl’Orchestre national de Lyonの団員さんです。この日はリヨンの街のあちこちでもコンサートをしていたので団員さん達はそれぞれ大忙しだったでしょうね。
Edith Piafエディット・ピアフの曲 La Foule「群衆」 (1957)も演奏されました。
エディット・ピアフだと思って慌てて撮ったビデオです。音だけ聞く分にはいいと思いますが、アップしようとしたりしてかなり落ち着きのない映像になっています。雰囲気を見てみたい方はどうぞ。
さて、このミニコンサートが終わるといよいよお目当てのコンサートです。みんな一斉に中に入ります。下の写真はオディトリアムの中です。
ローマ劇場の形につくられています。開演前に少し写真を撮ってみました。開演30分前でもうこんなに埋まっています。無料コンサートだったこともあって満員御礼でしたが、皆階段にまで座って聴いていました。
ところで、l’Orchestre national de Lyonの指揮監督は日本でもおなじみの準メルクル(Jun Märkl)氏です。NHK交響楽団で何度も指揮をとっていますね。私自身、準メルクル氏の指揮でN響を聴きに行ったことがあります。リヨンでも準メルクル氏指揮のコンサートを聴けてとっても嬉しく思います^-^。
普通はコンサートで写真なんて撮らないのですが、無料コンサートで普段とは雰囲気が違うので、最初の紹介の時、写真を一枚撮りました。黄色いシャツで腕組みをしているのがJun Märkl氏です。
曲目などを紹介してくれながらのコンサートだったので、とても分かりやすくて、普通のコンサートよりもずっと和やかな雰囲気でした。
(自分用メモ)
1 Bizet Carmen ビゼー カルメン
2 Tchaïkovski Casse-Noisette チャイコフスキー くるみ割り人形
3 Mendelssohn メンデルスゾーンの軽い小曲
4 Mahler Symphonie n° 5. 4 Adagietto. 交響曲第5番嬰ハ短調 第4楽章 ルキノ・ヴィスコンティ監督による映画『ベニスに死す』でも使用されたことで有名です
5 Debussy ドビュッシー
6 Brahms 3e, 5e ブラームス
7 George Gershwin Porgy and Bess ジョージ・ガーシュウィン ポーギーとベス
avec un saxophoniste
Bis アンコール
Bizet Carmen ビゼー カルメン
このl’Orchestre national de Lyonって上手いんです。このコンサートもさすがでした。曲も皆に馴染みがあるものばかりでしたし、無料なのに素晴らしいコンサートでした。
フランスのリヨンの日常生活で感じた事をざっくばらんに書き留めています。フランス、リヨン情報、外国人の友達、出来事、映画、フランス家庭料理、音楽、独り言。
Blog sur ce que je pense en France, ou bien sur le cinéma, la cuisine, les voyages, les informations de Lyon, etc. J'écris sur la vie française sans détour. Mais ce blog n'est écrit qu'en japonais. Désolé mes chers amis francophones !
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リュミエール兄弟の街から-- Du quartier des Frères Lumière --
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13 comments:
私も昨日と今日はあちこち行きまくりました^^
普段入れないリヨン市庁舎と、入場無料の美術館やフールヴィエール教会のVisite insoliteなど楽しみました。コンサートはノーチェックでした。こんな素敵なのがあったんですね(^^ゞ 歩き疲れたので、コンサートの方が良かったなぁ~^^
今日は、木蓮さん!
ビデオについて一言。画像はちゃんと映っているのですが、カメラのパン(左右への移動)が早過ぎます。
例えば、A点からB点へパンする時は、A点で何秒か静止し(1~2秒?)、そしてゆっくり移動し、B点についたらまた静止する。こうすることで、移動が気にならなくなります。目の動きと同じように動かすと、このビデオのように、何を撮っているのか分からなくなります。要はカメラをゆっくり動かすのが基本です。
ボンジュール♪
動画拝見させていただきました~
なんか外国ですね~(当たり前)
チラっと女の人の横顔が写るのですが、それがお友達のガイドSさんでしょうか?^^
応援ぽちり♪
こういう文化活動があるのはいいですねー。
にぽぽはハズカシナガラ美術館が慣れなくて。
行けば楽しめると思うのですが、なかなか足が向きません。
今年は“にぽぽ的芸術の秋”で美術館めぐりとかしてみようかな(^^
(o^-')b ★
◆皆さんこんにちは!
コメントありがとうございます。
>サンスースィさん、
この週末は運動靴を履いて歩き回っている人がたくさんいましたね^-^。
なんだかちょっとしたお祭りのようでしたね。
プログラムを見ても、至る所でいろいろあって、的を絞らないとちゃんと廻れませんし、それを見て回るのも疲れますよね。
オペラ座なんかは待ち時間も多くて大変だったと今日同僚が言ってました。
今日は職場で疲れてる人が沢山いましたよ^-^。
>machanさん、
実はこの映像をここに載せようとは思っていなかったのです。
ズームにしていたカメラを元に戻そうとしていたのもあって、ものすごく見にくくなっていますね。
有名な曲なのでこの場の雰囲気が分かっていいかと思って載せてしまいました。シャンソン好きな方なら必ず知っている曲だと思ったからです。この曲が始まった時、横で友人が「ああ、この曲!」と言ったので、慌ててビデオにセットして録音(録画)しました。
違う曲でmachanさんのおっしゃるように撮ってあったのもあるにはあったのですが、あまり知られていない曲なのでこちらにしました^-^。
>カフェオレさん、
おっしゃる通りあの横顔は友人Sです。よく分かりましたね!^-^。
Sが横で音楽にのっていたので撮ろうかどうしようかと思ってちょっととだけ映してしまいました。
>にぽぽさん、
実を言うと、フランス人って(もちろん美術館好きな人はいるんですけど)美術館に普段からよく行く人って多くないんです。
それで美術館に足の向かないフランス人を呼びよせるためにこの日が作られたという話も聞きました。
この日は普段見れない所が見れるので貴重な日ではあるんですけど、人気の場所は長い列が出来ているのでちょっと大変です。
私はこの日、コンサートがとっても良かったので満足でした^-^。
私は、毎年すっかり忘れていて、町のあちこちにpatrimoineの旗が立っていて、やっと気がつきました。
土曜日、近所にある昔の僧院が無料公開されていたので、おちびさんと行ってみましたが、建物に入る前にガイドさんが説明を始めた段階で、おちびさんが、「ラポルト!(la porte=外に出たい)」と騒ぎ出し、隣のオバ様方の視線が厳しかったので、何も見られずに外にでました(涙)
リヨンオケは、聞いたことがないので、ぜひ聴きに行ってみたいです。
ちなみに、ベリーダンスの教室、どんな感じでしたか~?
(興味津津…)
最初は、思ったほど踊れないし、お腹周りが筋肉痛になりますが、ウエストのくびれができるし、何より、あの太鼓の音に合わせて踊るのは、すごく楽しいですよ~♪
◆サラさん、こんにちは!
今ベリーダンスの体験教室から帰ってきました。ものすごくお腹周りの筋肉を使いますね〜!確かにこれを続けていればウエストは確実に変化しそうですね。とっても楽しかったです♪ジャラジャラのついた腰回りに巻く布も買って踊りたくなります!
確かにおちびさんがいたらいろいろと大変でしょうね。
土曜日のコンサートでも、ポーギーとベスでサックス奏者の人が吹き始めようとした途端に、赤ちゃんが泣き始めて、一瞬笑いが起こりました。
笑ってくれる所ばかりじゃないのが辛いところですね。
おー!お疲れ様でした~!!
ちなみに、お腹の運動は、普段絶対しない動きをするので、すごく体(とくに婦人科の病気がある人や、不妊症の人など…)にもいいそうです。
ジャラジャラ腰巻(日本ではヒップスカーフというらしいです。フランスだと、foulard avec pieces)は、巻くと、それだけで気合いが入りますよ(笑)
私は、ジャラジャラ言わせたいがために、頑張って腰を振りすぎて、横腹がつりました。
リヨンにベリーの専門店があるのかどうか分かりませんが、私は、パリにいたとき、近所の布を売ってるマルシェで8ユーロでゲットしました。
ベリーネタで、すっかり熱くなってしまいました。
本題からそれちゃいましたね。失礼しました…
◆サラさん、こんにちは!
本当にあれは普段の生活では絶対にしない動きですね!体にもいいだろうなと思います。確かに内蔵の調子も良くなりそうな動きだと思いました。おなか周りだけでなくて、手も最初は結構疲れます。ずっと手を横に保たなければいけなくて。それにやたらと楽しいですね!昨日帰ってからYoutubeでベリーダンスを探しちゃいました^-^。
先生が元気の良い人で「Allez ! Allez les filles!!」と言うと、みんないっせいに一生懸命腰振ってるのが面白かったです。その時にあのジャラジャラがないとやりがいがない感じがしました。あったほうが様にもなりますね^-^。
一緒に行った友人がどこに売ってるか知ってると言うので、今度買いに行こうかと思います。でも大体どこに売ってるか想像がつきます。このブログでもちょっと触れたリヨンの多国籍の地区にアラブ系やインド系のお店があって、衣装も売っていたのを昔見たのでたぶんあそこではないかなと思います。
あまりはまりすぎないように気をつけます^-^。
あははは~!
まぁそう言わず、あのコテコテな音楽と太鼓に、どっぷりはまってください♪
最初は、思ったほどお腹や腰が動かずにイライラしますが、ともかく、楽しいのが実感していただけてよかったです!
多分、教えるのが上手な先生なんだと思います。
◆サラさん、こんにちは!
一緒に行った子はすでにベリーダンスを習っていた子なんですけど、「今度の先生は細かい動きを教えてくれるのがいい!」と言っていました。
丁寧っていう感じではないんですけど少しずつ教えてくれるので初心者でもやりやすかったです。それに威勢がいいというか、元気な先生でダンスの先生としてとてもいいと思います^-^。
結構生徒数が多くて、丁寧にはやってられないのかもしれませんね。数えてないんですけそ、20〜30人はいます。
一度行っただけなのに、お腹周りが軽くなった気がしますよ!^-^
patrimoineの日にホンモノのラスコー洞窟のビデオ上映会が観れたのが印象深い思い出です♪
毎月一度はやってほしいサービスデーだなぁと思います☆
リヨンのオーケストラ、ど迫力ですね♪これが無料で楽しめるのもフランスならではって感じがします♪
◆アイノワさん、
この日のサービスはいろいろとすごいですよね。でも毎月一度こういうのをやっていたらサービスする側の採算がとれないんじゃないかと思います。
でも、行く側にとってはこういう日はあって欲しいですね!
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