フランスのリヨンの日常生活で感じた事をざっくばらんに書き留めています。フランス、リヨン情報、外国人の友達、出来事、映画、フランス家庭料理、音楽、独り言。
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Monday, October 20, 2008

黒澤明監督『デルス・ウザーラ Dersou Ouzala(1975)』を劇場で

Institut Lumièreの黒澤明監督の映画上映期間ももうすぐ終わるし、何かまた黒澤映画を見に行こうと思ってプログラムを見ていて、目星を付けておいたのがデルス・ウザーラDersou Ouzala / L’Aigle de la Taïga(1975)でした。

(画像はInstitut Lumièreのホームページから。)

友達も見に行きたいと思っていたと言うので、リュミエール兄弟映画館Institut Lumièreに一緒に見に行きました。
映画の前に友人Sのうちでお茶をしてから、行きました。
Sがタルトを作っておいてくれて、とても美味しくいただきました。リヨン名物のプラリネタルトです。カメラを持って行かなかったことを後悔しましたが、それは置いておいて(笑)。


デルス・ウザーラ(Дерсу Узала, Dersu Uzala)は、1975年の黒澤明監督によるソ連・日本の合作映画である。

この映画は1902年から10年のシベリア沿海地方シホテ・アリン地方を舞台にしており、1923年に同タイトル「デルス・ウザーラ」で出版されたロシア人探検家ウラディミール・アルセーニエフによる探検記録に基づいている。

アルセーニエフ(ユーリ・ソローミン演じる)は当時ロシアにとって地図上の空白地帯だったシホテ・アリン地方の地図製作の命を政府から受け、探検隊を率いることとなった。先住民ナナイ(旧ロシア名:ゴリド)族のデルス・ウザーラがガイドとして彼らに同行することになる。

「原始的であるはず」のデルス・ウザーラの生き方は、結果的に「文明化された」ロシア人に、人生の意味など興味深いことを数多くシンプルに的確に示唆した。
Wikipedia日本語版デルス・ウザーラより抜粋、加工。

私の日本の実家にはこの映画のレーザーディスク(DVDじゃないんです^^)があって、母が良かったよと言っていましたが、私は観ずにフランスに戻ってきてしまいました。

大画面で見た方がシベリアタイガの自然の映像が生きると思うので、私はInstitut Lumièreの黒澤映画特集のおかげで劇場で観ることができて幸運でした。
デルス・ウザーラとロシア人隊長の人間関係の描き方が黒澤明監督らしいなと思いました。

一緒に行った友だちがこの映画がものすごく気に入ったらしく(私もです^-^)、終わった後コメントを長々としていて、フランス人って本当におしゃべりだなと思いました。おしゃべりじゃない人だってもちろんいるんですけどね(笑)。「今の時代にああいう美しい自然と人間関係を見ると気分がいい!最後の終わり方もいろいろな解釈ができて、そこがまた良い!」と絶賛していました。こういう風に想像力をわかせる映画っていいですね。

モスクワ国際映画祭で大賞、1975年のアカデミー賞で外国語映画賞を受賞。

6 comments:

Unknown said...

世界の黒沢さんの名画ですか~
観てないようなので
観たいですね^^

pochi!

Anonymous said...

私は夫が買ってきたDVDを観ました。
すごく心に残る映画ですよね。
夫は、子供のころ、クリスマスなどの特別な時に、家族全員で映画館に行く習慣があったらしいんですが、ある年、見に行ったのがデルズ・ウザラだったようで、すごく記憶に残っているそうです。
最後は、本当にいろんなことを考えさせる映画ですよね。
フランス人が饒舌になるのも分かります(笑)
でも、昔は、映画を見ても、それについて色々語るのはなんとなく恥ずかしい気がしていましたが、フランス人がなんでもお喋りする人たちなので、自分も、あまりよく考えずに、言いたいことを色々いえて、それはそれでいいような気もします。

瑞穂 said...

◆naokin777さん、こんにちは。

印象に深く残る映画のうちのひとつです。この映画は、いつのまにか映画の世界に引き込まれているような、そんな映画だと思います。
機会があったらぜひ観てみてください。

瑞穂 said...

◆サラさん、こんにちは。

特別な機会に映画を観に行くって、なんだか映画好きなフランス人らしいですね。

本当にフランス人ってどうでもいいことでさえも長々と話している人って結構いますよね(笑)。
それが映画で、しかも良い映画だと興奮して、またよく話しますね。

私の同僚でこの映画の公開当時に観に行った人がいて、忘れられない映画だと言っていました。昨日一緒に行ったフランス人二人は黒澤明のことは名前はよく知っていても、映画自体を見たことがなくて、今回が黒澤デビュー(笑)だったようなのですが、とても気に入ってくれたようで、他にももっと見たいそうです。特に、人間らしさ、人間くささが気に入ったようだったので、私もヒューマニズムは黒澤映画の特徴のひとつだと宣伝(笑)しておきました。

映画とは関係ないことですけど、フランス人と付き合う時って言いにくいことも言った方が物事が上手くいきやすいですね。日本だったら言いにくいことを言っても、フランス人だと、気分を悪くされるどころか、言ってみたからこそ物事が上手くいったことの方が多い気がします。

その言いにくいことを上手く言うかどうかが鍵かなと最近よく思います。
でも逆に日本人に同じことをしたら失礼になってしまうのかもしれないなと、最近日本人と話すのがちょっとだけ怖いです(笑)。

Anonymous said...

黒澤映画ってあまりちゃんと観たことがなくてちゃんと観たのは「羅生門」ぐらいなのでこの映画も未見ですが、色々考えさせられる映画は好きなので今度借りてみようかな~と思いました♪

映画好きなフランス人の友だちと映画の話をしていると話がつきなくて楽しいです♪

瑞穂 said...

◆こんにちは、アイノワさん!

黒澤映画は考えさせられるものが多いですよ〜♪それにとても面白いです。私はフランスに来てからやたらと黒澤映画はたくさん見ました。だって観る程に面白いんです。映画のジャンルが幅広いのもすごいところだと思います。
私も黒澤監督となるとはしゃいでしまうので、この辺にしておきます。

でも、世界のKUROSAWAって言いますけど、黒澤監督の映画だけじゃなくて、日本の映画って面白いものがたくさんあると思います^-^。

実は内緒ですが(書いてるので全然内緒じゃないんですけど^^)今夜も黒澤映画をInstitut Lumièreに観に行きます。ブログに書くかどうかは未定です。

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