フランスのリヨンの日常生活で感じた事をざっくばらんに書き留めています。フランス、リヨン情報、外国人の友達、出来事、映画、フランス家庭料理、音楽、独り言。
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Wednesday, February 25, 2009

「十二人の怒れる男(1957)」を劇場で: Douze hommes en colère

日曜日の夕方に「十二人の怒れる男 (原題 12 Angry Men、仏題 Douze hommes en colère)」をみてきました。

今はリュミエール映画館でシドニー・ルメットSidney Lumet監督の特集をやっています。

シドニー・ルメット監督は元々俳優をしていて、第二次世界大戦に参戦。その後俳優グループも結成しますが、俳優業だけではあきたらなくなって、演出家に転向。
この「十二人の怒れる男」が初の監督作品です。
日本でも、この「十二人の怒れる男」に影響を受けて戯曲なども作られているようですね。


リュミエール映画館、Institut Lumiereは家から近いので、いつものように、気軽に始まる5分前に行ってみると、どうも様子が変です。

変というか、なんだかやたら人がたくさんいます。
今日は普通の上映日のはずなのにどうしたんでしょう。
着いてみると、長い列が出来ていました。

並んでいる前の方にこれは「12人の怒れる男」の列ですよね?と聞くと、「そうよ〜。でも時間かかりそうよね〜!」と二人であきれ顔でした。

こんなに並ぶとは、やっぱり有名な映画だからなんでしょうか。
映画館から出てくる人もたくさんいたので、前の上映でもたくさん人がいたんでしょうね。

でも、今日みたかったので、おとなしく並んで待ちました。
私の後ろにも並んでいる人が多くて、定時より大分遅れて映画が上映されました。

日曜日の夕方ということで、みんな映画を観たい気分なんでしょうか。
それにしてもたくさん人が来ていました。



映画の方ですが、これは本当にお見事でした!
アメリカの良質な映画という感じがしました。
細かい所がいちいち面白い。
ずっと集中してみさせてくれるところが憎いです。
最初と最後以外、ずっと密室での撮影なのに全然飽きさせずに見させます。

「密室劇の金字塔」と言われているだけありますね。
役者さんたち、さすがです。

いろんなことを考えさせられる映画でもあります。
陪審員の12人は社会のいろんな層出身の人達で、それぞれの考え方がもろに出ています。
人間本当にいろんな人がいますよね。
偏見、決めつけ、人の持っているイメージ」って怖いです。
人というものについても考えてしまう映画でした。


ポスター画像はWikipedia 12 Angry Men英語版より。写真はInstitut Lumiereより。

2 comments:

Anonymous said...

日本でも、いよいよ陪審員制の裁判が始まろうとしています・・・
人と自分の感じ方は違うのに、日本人はよくも悪くも、強い意見に同調してしまうとこrがありますから、日本に馴染む制度なのかどうか、とても心配があります。
さて、にぽぽが陪審員に選ばれてしまったら!
どうなるのでしょう・・・(^^;
応援( v^-゜)σ★★★

瑞穂 said...

◆にぽぽさん、

人の人生がかかっていますし、陪審員って責任重大ですよね。
自分が裁かれる立場だったらと考えると怖いです。

本当にそうなのか。そうでない可能性もある。。。
世の中に絶対っていうことってありませんもんね。
証人が買収されているかも知れない。証言に嘘があるかもしれない。

映画の中で「早く帰りたいから有罪でいいでしょう!」っていう感じの人も陪審員にいたんですけど、怖いですね。
ひとつひとつの事例を徹底的に見るべきですよね。

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