前に住居について少し書きましたが、住居関係でもなかなか面白いというか、なんと言うのでしょうか、よく言えば「ユニーク」な体験をしました。たぶんこれからもするんでしょうね(笑)。あまりにも「ユニーク」なことが多すぎて最初の頃はいろいろとよく覚えていたのですが、いろいろありすぎて全部は覚えていません(笑)。ちょっと思い出してみます。
リヨンに来たばかりの時に大学寮(Cité universitaire)に入っていましたが、寮に着いて、最初に鍵をもらって入った部屋にすでに誰かいたのです。なぜもう人がいる部屋に新しい学生を割り振るという手違いがあるのか分かりませんが、私は、入寮の日に重い荷物を持って3時間以上待ったすえ、やっと落ち着けると思って部屋に入りました。ドアを開けて入った部屋に他の人が住んでいる気配があった時の驚きは、想像に難くないでしょう?
疲れていたので、また受付のある棟まで戻らなければ行けないというのが、まず億劫でした。大きな大学寮が10棟ぐらいあって、受付に行くのもなかなか遠いのです。でも、仕方がありません。受付の人に言いに行くと、向こうも驚いていましたが、こちらは早く休みたくて、どこでもいいから開いてる部屋の鍵が欲しいという気持ちでした。慌てて開いている部屋を探して鍵をくれようとしたのですが、今度はその鍵がありません。鍵を管理してるMonsieurに来てもらうから、ちょっと待っててくれと、また待たされ、私はもう堪忍して、なるようになれという気持ちでした。文句を言う代わりに、「こういうことってよくあるのですか?」と聞くと、「いや、こんなのはまれですよ」とのこと。「左様でございますか!」というのは心の中での呟きです。
今のアパートでも、いろいろと問題がありました。でも、もう今はこの手の問題には慣れっこで、「ああ、またか」と思ってしまう免疫が出来ています。
まず、前のフランス人が電話の契約を切っていかなかったということ。おかげで、私は電話を受け取ることができますが、新しく電話・インターネットの契約ができません。電話がかかってきて出ると「マダム○○○ですか?」と前の人の名前で電話がかかってきていました。その前の住人は外国に行ってしまっていて、私では電話の解約をすることができず、なかなか解約にも時間がかかりました。
それと、暖房器の修理に来てくれたのはいいのですが、うちは電気暖房なのに、ガス暖房の修理人のお兄さんが来てくれたのです。管理会社から送られてきたお兄さんですが、修理できずに帰っていきました(笑)。しかもそのお兄さんの移動の足代まで家賃の中に請求されてました。
他にもあります。
引っ越しの為に銀行の住所変更をお願いしたのに、全然手続きが終わりません。フランスでは、日本のように銀行通帳でお金を管理するのではなく、毎月明細が送られてくるので、住所変更はしておきたいです。銀行に直接出向いて、住所変更をお願いし、目の前でコンピュータに入力しているのに、いつまでたっても旧住所のままです。もう何度も変更をお願いしているのに、全然変わらないと文句を言うと、受付のマダムも私のことを覚えていて「変ねえ」と良いながらまた入力し直しています。やっと住所変更が完了したのはかなり経ってから、確か4ヶ月ぐらい後でした。でもこんなことで文句言っても仕方ないんですよね、フランスでは。だって私だけじゃないんですから(笑)。
まあ、いろいろと問題はあっても、「終わり良ければすべて良し」と思って最後には問題解決するのなら、それでいいと思うようになりました。最初の頃はイライラしたものですが、もう細かいことは気にしません。はなからスムーズに行くとは思っていないので、たまになにも問題なく事が進むととても嬉しいです。
それにこういうことを通して、いろいろものを覚えていくので、最終的には良い経験になります、というより、そう思うようにしています。問題がよく起こるので、ネタには尽きません(笑)。

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