前にやりきれない時という題で、イタリア人の女の子が自分の研究のために行った中国で刺されて亡くなったということを書きました。
(フランス語ですがその事件のことに触れているサイトを見つけました。Aujourd'hui la Chine "Sécurité en Chine : l'enquête sur le meurtre d'une expatriée n'avance pas"です。イタリア語で書かれているものはInsegnante italiana uccisa a Pechino Accoltellata vicino a un parcoです)
彼女が亡くなったのは2006年の7月でした。当時の私たちのまわりのショックは本当に大きなものでした。
あれからもうすぐ二年が経とうとしています。私たちの研究所では彼女を偲んで、ある部屋に彼女の名前をつけようという話になりました。その部屋というのは、彼女が博士論文のための奨学金を勝ち取った時のオーディションが行われた部屋です。今日はその部屋の命名式(Inauguration de la salle Paola Sandri)があって、私も行ってきました。
彼女のご両親がいらっしゃいましたが、お母様の方は彼女にそっくりなキラキラした目をしていて私も久し振りに彼女のことを思いました。本当に皆に惜しまれている彼女です。今日は和やかに命名式が行われて、その後皆でブッフェでした。彼女は中国語科の学生だったので中国人の子達がちまきやらいろいろと作ってきていました。
彼女の事件を元に中国語学科の子達は皆ものすごく団結しているように思います。彼女が事故で亡くなったことは仕方がありません。でも、彼女は今でも私たちの中に生きていると感じています。
フランスのリヨンの日常生活で感じた事をざっくばらんに書き留めています。フランス、リヨン情報、外国人の友達、出来事、映画、フランス家庭料理、音楽、独り言。
Blog sur ce que je pense en France, ou bien sur le cinéma, la cuisine, les voyages, les informations de Lyon, etc. J'écris sur la vie française sans détour. Mais ce blog n'est écrit qu'en japonais. Désolé mes chers amis francophones !
Blog sur ce que je pense en France, ou bien sur le cinéma, la cuisine, les voyages, les informations de Lyon, etc. J'écris sur la vie française sans détour. Mais ce blog n'est écrit qu'en japonais. Désolé mes chers amis francophones !
Subscribe to:
Post Comments (Atom)
Popular Posts
-
実は私、二週間程前からあるものに悩まされています。フランスとは何の関係もありません。 知っている方もいらっしゃると思いますが、「ジベルばら色粃糠疹」というものです。私は今回初めて知りました。ちょっと長いですが、 メルクマニュアル医学百科家庭版 からジベルばら色粃糠疹の部分を抜粋す...
-
フランスでよく見るけど日本ではあまり見ないという野菜について書いてみたいと思います。 見かけが悪いくせに、とても美味しい 根セロリ Céleri-rave(セルリ・ラーブ) 。 根セロリはセリ科の野菜でセロリの仲間ですが、セロリとは品種が違って、根セロリは根っこの部分を食べる品...
-
ラマダン(Ramadan)が始まりました。 フランスにいると、ラマダンやイスラム教についての情報がたくさん入ってきます。 昨日のルモンドでラマダンの開始は今日か明日かとありましたが、今日の朝のFrance2のニュースでラマダンが始まりましたと言っていましたから、ラマダンの月が確認...
-
こういうのって主観的なことで、人によっていろんな意見があると思いますが、私なりにフランス人との会話で気がついたことを少し考えてみたいと思います。(フランス語の学習という方向では書いていません) 態度が相手に与える印象 私がフランスに来たばかりの頃と今では、フランス人と話す時の彼ら...
-
フランスでピアスの穴を開けた時のことを書いておきます。 私は日本にいた頃はピアスを付けたいなんてあまり思わなかったのですが、こちらに来てからいつの頃かピアスをつけたいと思うようになりました。最初のきっかけは、語学学校に通っていた頃に、インド映画を友達とよく見るようになり、美しいイ...
-
前に、本に関わるお手伝いをさせてもらっていると書きました。 本関係と言ってもいろいろありますが、私は大学図書館で働いています。今日はちょっと図書館のことを書いてみます。 こちらで、修士課程の2年目に入る時、先生に大学で日本語を教えてくれと言われましたが、年齢でひっかかってしまいま...
-
以前、フランス人の友人Cがふざけて(それとも真面目だった?) 「僕の奥さんになる人の条件は美味しいラザニアがつくれることだ!」と言っていました。 日本だったら「料理のうまい人がいい!」と言うことはあっても、「ラザニア」と特定する人はあまりいないと思います。 Cの言葉が分かりやすか...
-
イタリア話はちょっと休んで、映画です。 幕末の人斬り以蔵、岡田以蔵の半生を描いた映画、「人斬り」をDVDで見ました。 左のDVDの画像は Amazon.fr より。 1969年公開、五社英雄監督、司馬遼太郎の小説「人斬り以蔵」を元に橋本忍の脚本です。勝プロダクション製作。 人斬...
-
大分前、去年の夏にリヨンでワンタンパーティーをしたというのを書きました。 その時の記事はこちら、 ワンタン: Wuntun 。 中国人の友だちが包んでいる所を私がビデオで撮っていたのがあったので、アップします。 ワンタンの包み方に興味があるという方が多いようなので(笑)。 包ん...
-
フランスでは10歳の節目ごとに誕生日を派手に祝う人が多いです。 普通の誕生日は特に何もしないけど、10年ごとの誕生日には人を招くという友人もいます。近所に住んでいる友人のFは30歳の誕生日でレストランを借り切ってパーティーをし ました。 前もって彼女の妹さんや何人かの有志、...
リュミエール兄弟の街から-- Du quartier des Frères Lumière --
© 2008-2010 All Rights Reserved.
© 2008-2010 All Rights Reserved.
4 comments:
研究のために中国に行って殺されてしまったなんて、ご両親の悲しみはどんなに深いことかと思います。
そういう出来事は、実際に世界のあちこちであるんでしょうが、まさか、自分の親しい人が、そういうことに巻き込まれるとは、思わずに毎日を暮らしている気がします。
「行ってきます」という時に、これが、最後の別れかも、なんて思って挨拶するのもヘンですが…
パリ時代の友達が、"puisque rien ne dure" という本(Laurance Tardieu作)を翻訳して、出版されたので、一冊送ってくれたのですが、これも肉親の死をテーマにした本で、夫は辛すぎたらしく、最後まで読めませんでした。
(邦題は「すべては消えゆくのだから」)
私も、結構、そういうことを考えて、思い詰めてしまうので、この話は、ぐっと心に残りました。
原作は、どこの本屋さんでもポッシュ版が平積みになってると思います(賞を取ったみたい)
機会があったら、読んでみてください!
◆私も彼女が亡くなったと聞いた時、まず思ったのはご両親がどんなに悲しいだろうかということでした。本当に突然で、彼女の恋人にとってもどうしても消化しきれない悲しみだったと思います。先日の教室の命名式でも(彼女の恋人の)彼の姿が悲しげでたまりませんでした。
私もですが、みんながショックを受けました。セミナーにもいつも来ていて、いるのが当たり前だったのに。。。
こういう風に急に亡くなってしまうことは少ないかもしれませんが、本当にいつ何があるか分かりません。
彼女のことで随分いろいろ考えました。
"puisque rien ne dure" って面白そうですけど、結構読むのが辛いでしょうね。今度読んでみたいと思います。
遊びに来るのに便利なので、私のブログの右下に、こちらのリンクを入れさせていただきました。
もっと、前にしようと思ってたんですが…色々バタバタしまして。
事後承諾で恐縮ですが、これからもよろしくおねがいします!
◆ありがとうございます!私も前からサラさんのブログをリンクに入れさせて頂こうと思いながら、そのままになっていました。実は今書かなければいけないペーパーがあって、ブログの方がちょっとお預け状態です(笑)締め切りが迫っていてバタバタです。提出したらまた更新します^^。こちらこそこれからもよろしくお願いします!
Post a Comment