フランスのリヨンの日常生活で感じた事をざっくばらんに書き留めています。フランス、リヨン情報、外国人の友達、出来事、映画、フランス家庭料理、音楽、独り言。
Blog sur ce que je pense en France, ou bien sur le cinéma, la cuisine, les voyages, les informations de Lyon, etc. J'écris sur la vie française sans détour. Mais ce blog n'est écrit qu'en japonais. Désolé mes chers amis francophones !

Tuesday, April 29, 2008

ボジョレーのワインカーブ巡り

去年(2007年)の11月、ボジョレーヌーボーの解禁日のすぐ後の週にボジョレー地方のカーブ巡りに行ってきました。 リヨンからボジョレーへは車ですぐです。まあ、すぐとは言っても私が行ったときは、車で30分ぐらいだったと思います。位置的にはボジョレーはリヨンの北です。

ボジョレーというとすぐボジョレーヌーボーを思い浮かべるかもしれませんが、ボジョレー地区の中にもワイン畑の範囲の限定されたワイン産地があります。
前からワインのカーブ巡りというものをしたかったのですが、それにはどうしても車が必要です。(私はこの歳でまだ免許も持っていませんから、車ももちろん持っていません。)それにフランス人だからってみんなワインが好きだという訳ではありませんし、ワイン好きな人でも、わざわざカーブ巡りを頻繁にしているという訳ではないんです。

でも、頭の片隅ではいつか必ずカーブ巡りをしてみたいと思っていました。そして、ついにその「いつか」がやってきたのです(笑)!
行けることになった時はうきうきしてしまいました。

丁度もうすぐボジョレーヌーボー解禁日という時、こちらで何度かお世話になっている方に会いました。季節柄、ボジョレーヌーボーの話題になり、その方はカーブ巡りを何度かしたことがあるというのです。「もし次に行くことがあったら一緒に連れて行っていただけませんか」と聞くとあっさりOK。
「今度のボジョレーヌーボーの解禁の後、久し振りに行きたいと思っていたから一緒に行こう。」とトントン拍子に行くことになりました。

この日はとてもいい天気でしたが、とっても寒い日でもありました。ボジョレーに着くとMorgan(リンクはフランス語です)という産地のひとつのカーブに入りました。
写真は味見の時(↑)とカーブの入り口(↓)の写真です。
試飲できるところがあって、ワインを試飲している人たちがいました。
さらに進むとワインを選べるスペースがあって、また奥の方にカーブへ入るドアがあります。
ボジョレヌーボーを味見してから、ここのMorgonのワインも味見しました。しっかりした赤です。ボジョレーヌーボー1本とMorgonの赤を買いました。ヌーボーの方は帰ってからすぐに飲んでしまいましたが、Morgonの普通の赤は少なくとも半年は寝かせた方がいいというので、まだ開けていません。
いつ飲もうか楽しみです。
(追記: ちなみに、この時の赤はリヨンのフランス人の友だちと飲みましたが、皆で美味しい、美味しいと言って飲みました。)

ボジョレー周辺の案内図

その後、車で少しいったとこにある産地Chiroubles のカーブへ入りました。中は結構広いです。ワイン以外にもチーズや特産物を売っています。前にこのブログで書いたAndouilleteはこのカーブで買いました。
ここにはAnjouからワインを売りにきているご夫婦がいました。アンジューはロゼが有名なのでロゼを試飲させてもらうと、さっぱりしていてフルーティーでとても美味しいです。白も飲ませてもらうと、なんともいえず滑らかで甘くて感動しました。結局試飲させてもらったワインを二つとも買ってしまいました。ちなみにこのご夫婦の息子さんは日本へワインの販売に行っているそうです。

秋のボジョレーのワイン畑です。

秋のワイン畑を目にしながら、Fleurieのカーブに入りました。Fleurieはボジョレー産のワイン中では一番女性的なワインと言われているそうですが、確かに白を味見させてみるととってもやわらかいです。いろいろ廻ってみて思ったのは、ボジョレーヌボーも口当たりがあっぱりしていて美味しいのですが、やっぱりヌーボーは季節ものです。
ボジョレーヌーボではないボジョレー産のワインを味見すると、香り高くてとても美味しいです。そういうおいしいワインはお値段の方も結構しますが、日本で買うことを考えれば安いです(笑)。

その後、ちょっと離れているBeaujeuという村へ行って、軽く食事をしてからリヨンに帰ってきました。

カーブ巡りは楽しいです。カーブで味見をするととても美味しいのでついつい買いたくなってしまうのがいけません。
田舎の景色を横にみながらのドライブもとても気持ちがいいものです。
大満足のボジョレーでした。
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Monday, April 28, 2008

ヴァカンスが終わります


今日で二週間続いたお休み(正確に言うと
Vacances de Pâques(イースター休み))が終わります。ヴァカンスモードは終わりです。日本はこれからゴールデンウィーク突入ですね。

私の方は、またいつもの生活リズムに戻るのでこれまでのように毎日更新することはできないと思います。それに、本業の方で書かなければいけないものの提出日も迫っているので、ちょっとブログの方のペースを落とします。

このブログを読んでくださってありがとうございます。こういうものを書くのは嫌いではないので、またぼちぼち時間を見つけながら書いていこうと思います。その時はどうぞよろしくお願いします。

Saturday, April 26, 2008

Fabrice Luchini: ファブリス・ルキーニ

今とても見たい映画があります。Molière(2007)です。日本ではまだ未公開のようですね。私はこの映画の予告が出た時から見たいなと思っていましたが、結局ばたばたしていて見逃してしまいました。

モリエールを見たい理由の一つが私の好きな俳優Fabrice Luchini(ファブリス・ルキーニ)が出ているからです。この人のことをいいなと思ったのは、昔Yasmina Reza"Art"(1994)というお芝居を見たときでした。私が渡仏したての1年目の時、フランス語学校でこの原作を読んでくるという課題があって原作を読みました。この"Art" はもともとお芝居用に書かれたものです。その後、授業で先生がこのお芝居の録画を私たちに見せてくれたのです。

もう、大笑いでした。登場人物は3人しかいないのですが、一枚の真っ白い絵をめぐってのコメディーです。このお芝居に出演していたのがファブリス・ルキーニFabrice Luchiniでした。完全に登場人物になりきっていました。他にPierre VaneckにPierre Arditiが演じていましたが、三人ともとっても熱演でした。この"Art"は演劇のモリエール賞も取得しています。ヨーロッパ、アメリカでも公演されて大好評だったようです。今調べてみたら、東京でも公演されたようですね。


面白かったので、このお芝居をもう一度見ることはできないかなと思いますが、映画ではないのでなかなか見つけられません。とても分かりやすいし、はっきりとしたフランス語を話しているので、フランス語の練習にもいいのではないかなと思います。

ちなみに、ファブリス・ルキーニはたまにテレビに出て来ると、とっても面白い人です。とても熱くなるタイプのお方のようで、質問をされて最初は普通に話しているんですが、だんだん興奮してきて大変な勢いで話しています。まるでけんかでもしているみたいです。他の人が止めるのを振り切って話している時もあります。イタリア系移民という経歴を見て、あの彼の熱血の理由が少し分かったような気がしました。まさに俳優が彼の天職なのではないでしょうか。


というわけで、
ファブリス・ルキーニの出ているモリエールが見たくてたまりません(笑)。

Friday, April 25, 2008

友人D

同業者であり友人のイタリア人Dが最近とても落ち込んでいます。

博士課程1年目の彼女ですが、今まではいろいろと仕事をして生活費にしてきました。でも、そんことをしていたら自分の研究があまりできません。

そうなのです。フランスの博士課程の学生の中にはAllocationなど研究生として奨学金をもらったり、他にもいろいろと奨学金で論文の準備をしている人もいますが、奨学金なしで自分で働きながら論文準備をしている人が沢山います。Dによると、奨学金申請の条件でフランス国籍を持ってないとダメというのが結構あるようです。EU圏内の人なら応募できるという奨学金も割とあるのですが、彼女が電話してみるとフランス国籍を持っていないとダメだった、と言われたそうです。


友人Dはこのまま仕事を続けていたら論文が書けない、奨学金なしでは研究を続けられないとかなり焦っています。おまけに、彼女はイタリアに恋人を残してきています。辛くない訳ありません。悲しくてたまらないと言う彼女の気持ちは良く解ります。やっと念願の自分のアパートも借りたというのに、今辞めてしまうのはもったいないです。かといって、私には励ましたりして心の支えになることぐらいしか出来ません。

この前彼女が申請した奨学金が通ってくれることを祈っています。
今度のINSTITUT LUMIERE の吉田喜重の映画上映会に彼女と一緒に行くことにしました。少しは気晴らしになるといいのですが。

去年は別のフランス人のクラスメートEが、このまま博士課程にいても埒があかないと言って、博士課程を辞めました。彼女の決断は正しく、今は新しいことを始めて上手く行っているようです。でも私にとっては、気の合う同業者はいてくれた方がいいので、彼女が辞めてしまって内心ちょっと悲しい思いをしました。友人Dにはぜひがんばってもらいたいです。

Thursday, April 24, 2008

もうすぐメーデー

雑誌の広告(上の写真)を見て、もうすぐメーデー(Fête du Travail)だということに気がつきました。フランスではメーデーにはすずらん(muguet)を贈る習慣があって、もらった人には幸運が訪れるとされています。

この習慣はルネッサンス時代、シャルル9世が1561年5月1日に幸運をもたらすとしてすずらんを贈られたことに由来しているそうです。これがメーデーに関連付けられたのは、20世紀初頭からだそうです。左の雑誌の広告にも"5月1日のすずらん: ルネッサンス以来の習慣"とあります。

5月1日にはすずらんの小さな花束や、すずらん一輪を売る人たちをたくさん見かけます。フランスではこの日だけは個人や団体で自由にすずらんを売っても良いのだそうです。テレビでもメーデーのすずらん出荷のために一輪一輪包んでいる様子などがニュースでやっています。

丁度一週間後がメーデーですね。すずらんってとっても可愛らしくて私は好きです。今年は買いに行こうかなと思います。

Wednesday, April 23, 2008

フランス人の名前について

図書館で働き始めたばかりの頃、少し戸惑ってしまったのは人の名前です。
よくある名前ならいいのですが、一緒に働く同僚の中には日本人の私にとっては覚えにくい名前もあります。
でも、人を呼ぶときには名前を言わなければいけませんし、親しくなるとフランスでは挨拶でも名前をつけた方がいいのです。
「Bonjour」 だけよりも、「Bonjour 〇〇〇!」の方が親しみ度もぐっと上がります。

  • プレノン・コンポゼ Prénom composé

フランス人の名前には二つの名前がくっついて一人の名前になっているPrénom composéがたくさんあります。
例えば、Jean-Pierre やJean-Marie、Jean-Philippeのようなものです。

不幸にも、と言うと失礼ですが、私の職場にはそういう名前の人がたくさんいて、日頃一緒に働いている同僚の中にMarie-〇〇〇という人が3人もいます。(他の階にはもっとMarie-〇〇〇という名前の人がいます(笑)。)
おっちょこちょいの私は一度上司にあたるMarie-〇〇〇の〇〇〇の部分を別の同僚の名前で言ってしまい、冷や汗を書いたことがあります。それでも、Prénom composéぐらいなら慣れてくれば良いのですが、アフリカ、アラブ系の名前には顔をしかめてしまうような難しい名前があります。

でも、こちらにとって大変なものはあちら側にとっても大変で、アジア人の名前はとても覚えにくいようです。
しかも、"h"や"r"が名前に含まれていると本来の発音では呼んでもらえません。hはフランス語では発音しませんし、rの発音は日本語のそれとは違います。
そういう細かいことを挙げるときりがありません。

  • エロキチって?

"h"の発音がらみのお話でひとつの例をご紹介します。何年か前にあるフランス人が日本のエロキチが大好きだというので、エロキチって何?と聞くと不思議な顔をして、ほら、あのかわいい猫の。。。というので紙に書いてもらうと"Hello Kitty"。キティちゃんのことはこちらではエロキチです(笑)。エロキチと言われるとなんだかキティちゃんのイメージが変わってくるような気がします。

他にもかわいい例では、黒澤明監督は"くろざわ"になっていますし、溝口健二監督はみぞぐちではなく"みぞぐし"。なぜなら、ローマ字表記だとMIZOGUCHIですが、こちらではCHはしゃ、しゅ、しょの発音になるからです。この
前行った溝口健二の映画の時も、解説で"みぞぐし"、"みぞぐし"、と繰り返すので、本当は"みぞぐち"なんだけどなと心の中で思っていました。

  • シュシ?

フランスでも大ブームの寿司です。重箱の隅をつつくようなことかもしれませんが、SUSHIをそのままフランス語読みするとスシではなくシュシです。口をつぼめた"u"の発音です。日本人の発音で"スシ"というと"心配、気がかり"という意味のフランス語の"souci"に聞こえてしまうようです。「新しいシュシのお店ができたよ」とフランス人が言っているのを聞いて、それは"スシ"なんだよと言うと変な顔をしていました。私が発音に敏感すぎるのでしょうか?

まあ、そうは言っても私たちだって外国語の名前は正しい発音はしていないと思いますからお互い様です。日本語式発音のジャパニーズイングリッシュには困ったという話をよく聞きますから。

その一方で、漢字文化の中国人とは、正しく発音できなくても文字で通じあえるので便利です。漢字で名前を書いてもらえば、大体意味が分かりまるので、名前を覚えやすいですし、自分の名前も漢字で書いて見せると一発で覚えてもらえます。
漢字文化を持っているもの同士、親近感が生まれる一瞬です。

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フランスでピアスの穴を開ける

フランスでピアスの穴を開けた時のことを書いておきます。

私は日本にいた頃はピアスを付けたいなんてあまり思わなかったのですが、こちらに来てからいつの頃かピアスをつけたいと思うようになりました。最初のきっかけは、語学学校に通っていた頃に、インド映画を友達とよく見るようになり、美しいインド人女優がいつも個性的なピアスをつけていて憧れていたことです。普通の生活であそこまできらびやかなものをつけると目立ってしまいますが、いいなと思っていました。

それからしばらくはピアスを付けたいという願望はおさまっていたのですが、図書館で働き始めてから、同僚の女性がいつも素敵なピアスをつけていて、再び、いいなと思うようになりました。それに加えてイヤリングを片一方落としてしまい、とてもショックでした。そんな時、プレゼントにピアスを頂いたのです。贈ってくれた方は私がピアスの穴をあけていないのを知っていたのですが、私がピアスに興味を持っているのを知っていて、わざと贈ってくれたそうです。仕様のない人ですね〜(笑)!
でも、こうなったらピアス用の穴を開けなくては頂いたものをつけることもできません。元々ピアスを付けたかったことは確かですが、このプレゼントがきっかけで本当に開ける事になったわけです。


こちらでは、ピアスを付けている人は日本より圧倒的に多いです。アクセサリーを買いに行ってもピアスの方がイヤリングよりも種類がたくさんあります。しかも小さい子どもでピアスを付けている子がたくさんいます。
いろんな人にピアスの情報を聞いてみると、アクセサリー屋さんだとか、ピアススタジオで専門の人にやってもらったという人が多いです。お医者さんでももちろんやってくれるのですが、お医者さんよりピアスの専門家の方が開けるのに慣れてるからピアススタジオに行った方がいいよという人が多数派です。確かにこちらでは耳以外にも目と眉毛の間、舌、鼻、おへそなど体のあちこちにピアスを付けている人がいて、ピアススタジオがたくさんあります。(たまに、メトロとかでものすごい量のピアスをつけてる人を見かけて、なんでこんなにピアスの穴開けたいのかなと不思議に思います^-^)フランスでは、ピアススタジオの方がお医者さんより良いかもしれません。


でも、気になるのは衛生面です。たくさんあるピアススタジオで衛生面で信頼出来る所を選びました。ピアスを付ける人が多いフランスのピアススタジオは大抵は衛生面に気を使っていると言いますが、いろいろ調べて衛生面で信用できそうなAccropiercingでやってもらいました。お店をぱっと見た感じは怪しげかもしれませんが(笑)、衛生管理はしっかりしています。

お店に行くと、まず身分証明書を見せます。未成年の場合は親の付き添いがないとピアスを開ける施術をしないそうです。それから、ピアスを開ける同意書にサインをすると、開けた後のケアについて説明があります。

いよいよ開けるのですが、目の前でピアスを開ける用具を新しい袋から出してくれました。すごく痛いのかと思って「痛いんですよね?」(当たり前ですよね(笑))と聞いたら「いや、ちょっとチクッとするだけだよ。君は日本人だからサムライの子孫でしょ?じゃあ大丈夫だよ!」と言われ、笑ってしまいました。さすがプロだけあって慣れています。一瞬で終わってしまいました。鮮やかなものです。開けてもらって妙にスッキリ!不思議な感覚がしました。

開けてからは絶対に2ヶ月間はファーストピアスを耳からとってはいけないそうです。ピアスを開けて膿んだりするのは、耳の穴を固定するためのファーストピアスを早くとってしまうために起こる場合がほとんどなんだそうです。2ヶ月間は朝と晩、耳をよく消毒していればいいだけだそうです。消毒し過ぎもかえって刺激を与えてしまうのでダメです。かくして、耳が膿むこともなく、私も無事にピアスをつけることができるようになりました。インド人のようなピアスはまだ持っていませんが、毎日ピアスで楽しんでいます(笑)。

ちなみにお値段は耳の場合、片耳15ユーロ、両耳の場合は30ユーロです。他の部位はもっと高いようです。
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Tuesday, April 22, 2008

Mitterrand à Vichy

今夜はFrance2でフランソワ・ミッテランのヴィッシー時代についてのドキュメンタリー映画がありました。

ミッテランは1981年から1995年まで2期に亘って14年間の大統領の任期を務めましたが、フランスでは今でもドゴールと並んで偉大な大統領として人気があります。死刑廃止や、生活保護費や年金の充実、週39時間労働制を実現させたことが評価されているようです。それにミッテランの人間性も親しみがもてるのでしょうね。

今夜の番組では若かりし頃のミッテランがヴィッシー政権において主相だったフィリップ・ペタンの下で働く様子やドイツに対するレジスタンス運動、ロンドンへの逃亡、ユダヤ人の逮捕の場面などもありました。当時の映像もかなり交えて編集してありましたし、ミッテランとその妻になるダニエルのことにも触れていて、見やすい構成でした。ちなみに、若きミッテラン役はRomain Durisロマン・デュリスです。

このドキュメンタリー映画の後、今、引き続きミッテランとヴィッシー政権のドキュメンタリーがやっています。


プロフィール: Profil

こんにちは。リュミエール兄弟がシネマトグラフを発明した街、フランス、リヨンに住んでいる日本人です。

リヨンに来たのは2003年の夏です。博士課程の学生ですが、仕事やボランティアなども始めて、両立するのは結構大変になってきています。リヨンの前はトゥール、モンペリエにいました。東京で働いていて、仕事を辞めてフランスへ来ました。

元々「あること」がしたくてフランスに来たにも関わらず、現在の博士論文のテーマはそのやりたかったこととは全然違うことをしています。
フランスに住んでいて、またもや他のことにもどんどん興味が出てきて困っています。とりあえずは今やっていることを終わらせることを目標にしています。終わるのでしょうか(笑)。

フランス生活で感じていることなどを少しずつ自分で書いてみようかと思ってブログを始めました。
日常生活や、映画のこと、食生活、フランス国内外の旅行のことなどなど、思ったことをざっくばらんに書いています。


ちなみに、元々は他のブログサイトで"リュミエール兄弟の街から"を初めましたが、こちらのブログサイトに引っ越してきました。前のサイトから記事は全部移しましたが、残念ながら頂いていたコメントは移せませんでした。

昔の記事にコメントを頂いてもお返事はしますので、どうぞ気軽に足跡を残して行ってくださいね。

木蓮

Monday, April 21, 2008

フランスの大学図書館で働いています

前に、本に関わるお手伝いをさせてもらっていると書きました。
本関係と言ってもいろいろありますが、私は大学図書館で働いています。今日はちょっと図書館のことを書いてみます。


こちらで、修士課程の2年目に入る時、先生に大学で日本語を教えてくれと言われましたが、年齢でひっかかってしまいました。フランスで学生でありながら、"大学"で教えるのには28歳以下である必要があります。当時、先生はまさか私が28歳以上だったとは思わなかったようです。アジア人はとても若く見られますからね(笑)。

とは言っても、28歳以上でも講師として働く方法はあります。それについては後ほど機会があれば書くことにしましょう。

ひょんな訳で授業をすることはできなかったのですが、しばらくして、先生から図書館で働くようにと言われました。仕事の斡旋をしてくださるとはありがたいお話です。急の話で驚きましたが、そういうわけで図書館で働くことになりました。

図書館の仕事と一口に言っても本当にいろんな仕事があります。私は図書館は昔から良く利用していましたが、実際に図書館の実務に携わってみて図書館の仕組みが分かってなかなか面白い体験をしています。昔は図書館員というのは割と楽そうだというイメージがありましたが、実は結構大変なのです。受付にはシフト制で1日に1時間ぐらいいるだけで、後は皆職員しか入れないところで働いています。

フランスの図書館司書にいろいろな種類がありますが、どれもコンクールがあります。でも、公務員としての司書の場合はフランス国籍かEUのいずれかの国の国籍を持っていないとなれません。
Bibliothécaires (図書館司書)に Bibliothécaires adjoints spécialisés(BAS:図書館司書の一つ下の司書)
それにConservateurs(図書館学芸員とでも言いましょうか)というものがあって、図書館で働く職員のなかでは、一番上のランクです。Conservateurの資格をとるのはとても難しいようです。ちなみに、ほとんどの欧米諸国では図書館司書になるには図書館学の修士のディプロムをもっていなくてはいけないようです。でも、同僚に聞いてみたらフランスでは図書館学以外の勉強をした人でもコンクールの為の勉強をして通れば、bibliothécairesやconservateursになれます。

今度、同僚(BAS)がConservateursになるためのコンクールを受けますが、コンクールの準備のために、週二日はConsrvateurのコンクール受験のためのセミナーに行っています。Conservateurの試験はとても難しいですが、それだけお給料もいいですし、仕事内容も責任者レベルのものです。

本の取り扱いの仕事では他に、Magasiniersと言って、本の受け取り、整理などをする人たちがたくさんいます。これも、そんなに難しくはないようですが試験があります。最近は本の数が多すぎて、図書館員だけでは手が回らないので、アルバイトで本を本棚に整理する学生が何人かいます。

図書館で働いているのは図書館司書だけではありません。
人事担当、コンピュータシステムを管理する技師、財務担当など、図書館司書ではない人もたくさん図書館内で働いています。
それに常に研修生を受け入れたりしていますから、いつもいろんな人がいます。外国からフランスの図書館システムを勉強にくる研修生もいます。


ところで、図書館司書になるのはコンクールを通らないといけませんから、普通は私のような外国人は図書館司書の仕事はしません。では、どうして私が働いているのかというと、日本語書籍の取り扱いのために、日本語を理解する人が必要だからです。
同じような理由で働いているのは、私の他に中国語担当の中国人の子、ヘブライ語担当のヘブライ語学科のフランス人がいます。ロシア語担当のロシア人もいましたが、図書館司書でロシア語のできる人が赴任してきたので、今は司書がロシア語を担当しています。


他のヨーロッパ言語はフランス人でもできますからね。図書館司書になるためのコンクールで外国語試験もありますから。でも、中国語、日本語、ロシア語などの言語はフランスではまだあまり出来る人がいません。ですから、図書館側では苦肉の策として、日本語が母国語の日本人を雇うことにしたようです。私は司書ではないので最初に電子カタログの作成の仕方、本の分類法、専用ソフトの使い方等々集中的に研修を受けました。

私は運良く働かせてもらっていますが、パリでは日本語などの言語でも図書館司書の資格を持った人でないとポストに就けないそうです。
そのせいか、とある図書館のカタログを見ると、日本語の間違えがあったり、カタログが完全ではなかったりします。明らかに日本語を解する人のやり方ではありません。
でも、最近は他の国の図書館からカタログ情報をインポートしたりすることもできますから、日本語が母国語ではなくてもカタログ作成が楽にできるようになりました。


私が図書館で働いて一番良かったのは、本の区分、カタログ分類の仕方などに慣れているおかげで、論文の参考文献がとてもよくできたということです。
でも、結構疲れる仕事です。肉体労働ではありませんが、神経を使います。間違った分類の仕方をするとコンピューターシステム上でも問題が起こるからです。

何はともあれ、私の場合は図書館で働いているおかげで得るものの方が大きいです。
ちなみに、私たちが働いている所は図書館関係者以外入って来れません。私が図書館で働いているのを知っている友達がいつも「図書館で木蓮を探したけどいなかった」と言いますが、当たり前です(笑)。



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Sunday, April 20, 2008

Geisha

前に日本に一時帰国する時、フランス語を忘れないためになにか気軽に読めるフランス語の本でも持っていこうと思って、Pちゃんに相談したところ、本棚にある中から選んだらと言って、いくつか出してくれました。これはその中にあった本の一冊でした。

英語から仏訳されたものですが、Arthur GoldenGEISHAです。英語原題 Memoirs of a Geisha。 日本語の翻訳では「さゆり」という題名になっているようですね。


映画化もされていますが、私は映画の方は見てないのでどんなふうに描かれているのか分かりません。たぶん本の方を読まれた方もたくさんいるのではないかと思います。フランス語翻訳版は結構分厚い一冊なので、最初は一時帰国中に読めるのかなと思っていましたが、読み始めると面白くて、移動時間などずっと夢中で読んでいて、割とすぐに全部読んでしまいました。話にも入りやすく、スラスラと読めます。

実際に本物の芸者さんに取材して書かれたそうで、芸者になるまでの厳しいお稽古や、芸者になってからのこと、芸者の世界に生き方がよく分かります。私は芸者というものを漠然としか知らなかったので、芸者文化を知るためにも良い資料だと思いました。よくここまで取材したなと正直、感心しました。それに、物語の構成もよくできていて、ちょっと出来過ぎかなとは思いましたが、終わり方も気持ちが良いです。Arthur Goldenさんの日本文化への愛着を感じました。

Pちゃんこの本を貸してくれてありがとう。

Maurice Béjart:モーリス・ベジャール

昨年リヨンでモーリス・ベジャールのローザンヌバレーの公演を観る機会がありました。私 にとってモーリス・ベジャールといえば、映画「愛と哀しみのボレロ (Les Uns et les Autres)1981」の中でジョルジュ・ドンがボレロを踊っていたのが印象に残っています。モダンバレエの新しい境地を開いた人として、バレエの世 界ではなくてはならない人です。

Maurice Béjart : L'amour- La danse
(changement de programme)
Jeudi 15 novembre 2007
Cité internationale Amphithéâtre

もともとは"Zarathoustra, le chant de la danse" の公演のはずだったのですが、メインダンサーの怪我のため、直前に急遽プログラム変更になりました。
変更プログラムは
L'amour- La danseです。Zarathoustraを観たかった人には残念でしたが、L'amour- La danseが観れて良かったです。
L'amour- La danseでは
クラシックからポップまでいろいろな音楽の愛のテーマに合わせて振り付けが付けられていて、観ていて幸せになるというのでしょうか、本当に幸福感が湧き出てくるようなダンスでした。
クラシックではストラヴィンスキー春の祭典やベルリオーズのロミオとジュリエット。ロックではQueenのI was vorn to lave you. やU2など。フランスのシャンソンのシリーズ。アフリカやギリシャの民族的な音楽に合わせた振り付けもありました。素晴らしかったです。


今まで映像でしかベジャールのバレエは観たことがなかったのですが、実際に観てみて、これは良いなあと思いました。特にジャック・ブレルバルバラの愛のダンスシリーズというのがあって、歌とバレエがとてもよくマッチしていて、新鮮でした。シャンソン好きの私好みです。帰ってきてからYou tubeで探してしまったほどです(笑)。演出でジャック・ブレルの写真も背景に映し出されたりしてとても良かったです。ベジャールのバレエはあまりバレエのことを知らない人でもよく楽しめる感じでした。


↑Brel Barbara par Béjart - Avec élégance -

この公演を観て、ベジャールバレエに魅せられていろいろとベジャールのことを知りたいと思っていた矢先に、公演を観て一週間後の11月22日、モーリス・ベジャールが亡くなりました。
亡くなる前に公演を観ることができて良かったです。亡くなったというニュースが報道されてから、新聞の読者コメントでもたくさんのコメントが投稿されていましたが、その中でもlibérationの "Maintenant il fait danser les étoiles(亡くなった今、ベジャールは夜空の星を踊らせている)" というコメントが、いかにも天国でベジャールが星の舞でもやっていそうで気に入っています。ベジャールは常に新しい創造を求め、切り開いていった人でしたね。亡くなっても悲しいというより、ありがとうという気持ちの方が先に立ちます。



ちなみに、この日は丁度ボジョレヌーボーの解禁日でした。座席のチケットをとった後、公演まで時間があったので、横のバーまでボジョレヌーボーを味見しに行きました。美味しかったです。赤い実のフルーツの酸味があって軽めですがとてもおいしく頂きました。


追記: 公演会場のCité internationaleのアンフィは2006年に出来たようですが、広々とした空間で気持ちが良く、上からダンスの全体の様子を見渡すことが出来て良かったです。


↑L'Amphithéâtre (Grand Lyonのサイトより)

Saturday, April 19, 2008

フランスののど自慢?ではありませんでした: N'oubliez pas les paroles !

日本では昔から「のど自慢」で素人がテレビ番組で歌を歌う姿が見られましたね。

最近、フランスでも素人がテレビで歌を歌う番組が始まりました。
France 2 の "N'oubliez pas les paroles !"(直訳: 歌詞を忘れないで!)です。土曜日の夕方、丁度夕食前の時間帯です。
この番組はいわゆる賞金獲得式のバラエティー番組で、歌詞を間違わずに歌えれば歌えるほど賞金がもらえるシステムです。スタジオで歌詞を見ながら歌えるのですが、途中で歌詞の一部が隠れていて、それを間違わずに歌わなければいけません。ちゃんと間違わずに歌えるごとに賞金額が増えていき、最高100 000 ユーロまでもらえるようです。

たまたまテレビをつけたらやっていて、最初はのど自慢みたいな番組だと思って懐かしさもあって見ていましたが、見ている内に番組のコンセプトはのど自慢とは全然違うんだということが分かりました。でも、この手の素人が歌う形式の歌番組はフランスにはありませんでしたから新鮮です。


この番組のいい点はフランスの有名なシャンソンがたくさん聞けることです。私が知らないのがあっても、同居人Pちゃんは一緒に歌ったりしているので、つまりはフランス人にとってのポピュラーソング、有名な歌ばかりのようです。でも歌っているのが素人なので、上手い人と下手な人いろんな人がいて、間違えなければずっと同じ人の歌を聞くことになります。だから、歌が上手い人が歌ってくれるに越したことはありません(笑)。

番組の司会者はいろんな番組の司会を担当しているNagui(ナギ)です。この人はお昼のバラエティーの番組も長い間やっていますが、お笑い芸能人を思わせる独特の雰囲気を持っていて、話の切り返しも上手いので、司会者にはもってこいです。フランスのテレビでは良く見るおなじみの顔です。
それにしても、フランスでは夕方、必ず賞金獲得式の番組がやっています。それも視聴者参加型のものです。今は日本もこういう番組はあるのでしょうか?本当にいろんなタイプのものがありますが、ただ番組に出て賞金がもらえたら良いものですよね(笑)。出るまでの登録などがまた大変なのでしょうけど。

Friday, April 18, 2008

一枚のCD

昨年、ヴェルディとワグナーのオペラ曲の合唱のコンサートに行ったのですが、その中に一人日本人のテノールの方を 見つけました。その時はまさか日本人のテノール歌手をリヨンで目にすることができるとは思っていなかったので、とても嬉しかったのを覚えています。その後 偶然にその方がブログを書いているのを見つけ、「ああ!あの時お見かけしたあの日本人のテノールの方だ!」とまた心躍らせ、秘かにブログを楽しみにしてい ました。ブログでご自身が参加された録音のCDのことを書いておられたので、さっそく買いにいきました。
Bizet - L'Arlesienne & Carmen / Les Musiciens du Louvre - Grenoble, Marc Minkowski (←クリックすると日本のアマゾンページに飛ぶようにしておきました。)

CDは小さな本という感じでのつくりになっています。フランス語、英語、ドイツ語の解説があります。私にとって個人的に嬉しかったのはアルフォンス・ドーデ (Alphonse Daudet)のアルルの女(L'arlésienne)のテキストが全部載っていたことです。実は私がフランスに行こうと決め、フランス語を集中的に勉強した時、最後の段階でアルルの女のテキストを全部覚える、という課題がありました。全部は覚えはしなかったと思いますが、何度も何度も繰り返し読んで、私にとってはすごく親しみのあるテキストなのです。


アルルに暮らしていたゴッホの絵もたくさん挿入されています。私はゴッホの絵は気迫が強すぎて普段はあまり好きではないのですが、こんな風にアルルの女の解説と一緒に見ていると、南仏の空気がこちらに伝わってきて、アルルの女にぴったりです。このCDにとても合っています。

肝心のCDの方ですが、お勧めです!買って良かったと思います。嬉しくなりました。
お名前を書いてもいいのかまだ了承をとっていませんので、私のブログにはお名前を書きませんが、私のブログリストの在仏熊猫日記を書いている方がそうです。こんどはこのリヨン在住テノール歌手のソロもぜひコンサートで聴いてみたいです!

山羊チーズのトーストのサラダ: Salade de chèvre chaud

今日はsalade de chèvre chaudを久しぶりにつくりました。
chèvre(シェーブル)というのは山羊のチーズで、このサラダはバゲットのスライスに山羊のチーズをのせて軽くトーストしたものをサラダと一緒に食べるものです。

作り方はとても簡単。

材料

お好きなサラダ
山羊chèvreのチーズ
バゲット
ベーコン(フランスではベーコンを細かく切ったものがラルドンlardonという名称で売っています)
ビネグレット(Vinaigrette)サラダにかけるドレッシングで、いつも家でつくります。
↑これがこのサラダをつくる時いつも使うシェーブルのチーズです。

今日のビネグレット(Vinaigrette)はマスタードにバルサミコと赤ワインのお酢、クルミ油に塩、胡椒をまぜたものです。
ビネグレットはつまりドレッシングなのですが、フランスではビネグレットを家でつくって常備しています。つくる時に、オリーブオイルにしてみたり、クルミ油にしたり、普通の油にしたりといろいろ変えられて楽しいです。
私の同居人のPちゃんはビネグレットをつくるのがとても上手い(そして好きな)ので、いつもビネグレット担当です。

↑今日のビネグレットの材料


1-まずお好きなサラダを用意します。
2-それからバゲットを5mmぐらいに切ってその上にシェーブルのチーズも切ってのせていきます。バゲットではなくて、薄切り食パンを小さく切ったものでも美味しいです。
3-それをオーブンに入れてチーズが溶ける程度まで焼きます。
4-焼いている間にベーコンをカリッと炒めます。
5-サラダをお皿に盛って、ベーコンをのせ、シェーブルものせてビネグレットをかけて召し上がれ!
上にポーチドエッグをのせても美味しいですよ。



レストランでは、これは前菜でこの後メインを食べるのが普通ですが、うちでは大量にシェーブルをのせて食べるので、私はこれだけで、あとはデザートがあれば十分です。

シェーブルはフランスでは値段も高くなくてお手軽に買えるチーズの代表のようなものですが、美味しいです。



今日のデザートは昨日マルシェで買ったパイナップルになりました。3つで2ユーロです。買おうかどうか迷っていたら、味見させてくれました。甘くて美味しかったです。


温めたシェーブルチーズは美味しいです。応援クリックお願いします。
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私の同居人と日本語 雑感


私の同居人Pちゃんがまだ帰ってきません。今日はとても仲の良い友人Fちゃんのところに昼から行っていて、さっき携帯のメールに「遅くなるけど心配しないでね」とメッセージをくれました。


Pちゃんは日本語学科のマスターの学生です。日本にも一年間交換留学をしていたし、容赦なく間違いを直す私の特訓の成果もあり、知り合った頃に比べると日本語が本当に上手くなりました。
特に聞き取りは私の早口の日本語を聞き取るぐらいですから、相当のものです。
でも、あまり日本語でばかり話されると私がフランス語を話さなくなるので、お互いにフランス語と日本語両方で話すようにしています。そんな、Pちゃんですが、それでも、自分のフランス語なまりが気になるようで、私に直してくれといつも頼んできます。

でも、なまりって直さなくても良いと思います。私は昔日本で英語を勉強している時、できるだけネイティブのように話したいと思っていましたが、今は言っていることが理解できるのなら、なまりが合った方が却ってご愛嬌があって良いと思うようになりました。私がフランス語学校にいた頃、クラスメートの外国人も大体、フランス語を聞くと大体どのあたりの国から来たのかアクセントで分かりました。まるでフランス人みたいに話す人がいると、そういう人は大抵フランス人と結婚しているけど語学校に来ているという人が多いです。
日本人のように話したいというPちゃんの気持ちはよく分かりますが、そのためには、例えば幼少期から日本語を聞いていたとか、そういう経験がなければ難しいでしょう。
フランス人にとって難しいのは
アクセントで例えば「橋」と「端」の違いです。文脈で意味は分かっても、自分で言った時に上手く言えないのが嫌なのだそうです。

Pちゃんは日本語が大好きです。そんなPちゃんが日本語を勉強していて難しいと思ったのは、
日本語は擬態語がものすごく多いということ。例えば、すらすらと答える。ぺらぺらと話す。ああ、そう言われれば、感覚的なもので、分かりにくいでしょうね。それに、ジャパニーズイングリッシュ。英語の単語をカタカナで書くことが多くなりましたが、外国人にとっては分かりにくいようです。漢字の読み方の例外が多い敬語の使い方。等々ありました。

ところで、Pちゃんの友人、Fちゃんは日本への交換留学が決まっていたのですが、行けることが決まった頃、彼女ができてしまいました。「できてしまいました」というのは、彼女と自分の為にフランスに残ることを決めて、結局行かなかったのです。日本語学科に在籍している人なら日本へはぜひ行っておいた方が良いと思うのですが、恋人と一緒にいることの方が大事なのでしょうね。

私は彼が日本へ行くための動機書などの手伝いをしていて、行けると分かった時、嬉しかったのですが、行かないということが分かり、ちょっとがっくりしました。でも、彼女と離ればなれになりたくないという気持ちは分かります。フランスでは、恋人同士が長期間離ればなれでいるのは信じがたいことだそうで、単身赴任という概念が割と一般的な日本とは違います。Pちゃんに「Fちゃんが日本に行かないなんてもったいない」と言いましたが、Pちゃんは「フランス人にとってはFちゃんの行為は当たり前だ」と平然としていました。

書いているうちにPちゃんが帰ってきました。良かったです。安心しました!

Thursday, April 17, 2008

ビビンバ@フランス

今日はビビンバを食べようと友達と話していて、友達を家に招きました。

材料 3人分

ひき肉 200gぐらい(適当です)
もやし適量
にんじん1本(千切り)
ほうれんそう適量
(本当はニラを使いたかったのですが、アジアスーパーで売り切れでした)
(他にも余っている野菜を入れても良いです)
ニンニク
ご飯
ごま油
ごま
タレA しょう油、ごま油、ニンニクすりおろし、すりごま、砂糖(各大1ぐらい)
タレB 焼き肉のタレ(大3)+みりん(大1/2)+コチュジャン(大1)を混ぜる
お好みでキムチ
卵(入れなくてもいいです)

作り方

1 ひき肉にタレAで下味をつけてまぶしておく。
2 フライパンにごま油をひいて、スリ下ろしたニンニクを入れ、香りが出てきたら野菜を入れて炒める。
3 下味をつけたひき肉も入れて炒める。
4 そこに焼き肉のタレなどを混ぜたタレB入れる。
5 ご飯も入れておこげが出来るように焼き炒める。
6 最後に卵を落として、お好みでキムチを入れてできあがり。


結構適当にやってもとても美味しく出来ます。写真があったらいいのですが、写真をとる前に全部食べてしまいました。コチュジャンはアジアマーケットで売っています。私はハングルでコチュジャンというのはどういう風に書くのかをメモしていって、買いました。
ちなみにコチュジャンは고추장です。

◆追記◆ビビンバを作って写真も撮ったので載せておきます。(2008年10月15日)
今回はご飯と具を分けて、上にポーチドエッグをのせました。

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Wednesday, April 16, 2008

フランスの治安は良い?

フランスの治安はどうなのかと思っていらっしゃる方がいるようなので、私なりに思うことを書いてみます。

一昨年ぐらい前、フランス全土、特にパリやリヨンの郊外で車に火をつける等の暴動がありました。日本でも多くの報道がされたようですので、そういうニュースを通して治安のことが心配になるのも当然かと思います。

単刀直入に言うと、日本と比べるとフランスの治安は悪いです。でも、言い方を変えると、日本が安全大国で他の国に比べて治安が良すぎるのだと思います。日本のように電車やバスの中で眠れる国というのは珍しいのではないでしょうか。

以下は私が注意した方が良いと思うことです。

これから渡仏をする方へ

夜、地下鉄に乗ったり、一人で歩いて帰ったりするのは避けてください。リヨンでは、よく人の家に行って遅くなると、大抵は車で送ってくれるとか、徒歩の場合は男性が一緒に家まで送ってくれたりします。メトロにも一人で乗らない方がいいです。一人で大丈夫だと言っても、危ないからと送ってくれるのが普通です。女性を家に送り届けるという紳士的行為でもありますが、女性が夜に一人で歩くのは危険だと皆知っています。送ってくれる人がいない場合は、遅くならないうちに帰るとか、同じ方向の人と一緒に帰るとかして自分で注意してください。

パリに旅行に行かれると、盗難に注意するようによく言われますよね。リヨンもスリや盗難、ひったくりはありますが、パリの比ではありません。
日本人は狙われやすいと言いますが、まず旅行者はすぐに分かってしまいます。いかにも日本人だという格好、歩き方、そして旅行に来ていますと言っているかのような顔の表情です。日本人はすごく目立っています。同じ日本人でも、フランスに長く住んでいると顔つきや態度が変わってきて、目立たなくなります。それに自ずと周りに注意するようになってきます。リヨンなら、まあこの「現地に慣れる、現地人化する」ぐらいでも良いんですが、私もパリに行く時は注意しています。私なんか一人で歩く時、危ない場所だと昼までも警戒するので、人相まで悪くなったのではないかと思うほどです。

まず、自分は警戒しているんだぞという態度を見せること。それだけで狙われにくくなります。大げさに鞄を前に抱えているぐらいで良いぐらいです。それと現金はたくさん持たないことです。こちらでは、カードや小切手での支払いをする人がとても多いです。私も現金はあまり持ちません。日本人がこちらの人に比べると普段から大量の現金を持っているということは有名です。
集団スリもいます。東欧の方から来た子と歩いていると、街でちょっとお金を払って、財布をしまおうとしている時も、「早くしまって!(スリは)本当に素早いから」と注意してくれます。

例を挙げるときりがありませんが、自転車やローラーブレードで近づいてきて、ひったくるというも最近多いようです。実際に、フランス人で、携帯電話で話していてローラブレードに乗ってきた人に携帯を盗られた人を知っています。

かくいう私も一度携帯を盗まれました。地下鉄で携帯を手に持ちながら友人と話をしていて、途中で携帯をコートのポケットに入れたのですが、友人との話に夢中になりすぎていました。それから手をポケットに入れると携帯がありませんでした。携帯ぐらいで良かったです。すぐに電話会社に電話して電話を止めたので被害は最小で済みました。


盗み以外でも、暴力行為などの危険もありますから、ここは日本ではないという意識をもってください。変な人には近づかないことです。何かあってからでは遅いです。


どうも、読み返してみるとまるでお説教のようになってしまいましたが、実際被害に遭っている方が多いので、敢えて書かせていただきました。でも、夜一人で出歩かない、危ない場所に行かない等気をつけていれば、大丈夫です。なにしろこのおっちょこちょいの私も無事でいますからね(笑)!

職場の昼時

今日は仕事の日です。私はこちらで本関係の仕事のお手伝いをさせていただいています。

朝、同僚にお昼はどうするの?と聞かれ、「うーん、私は何も持ってきていなし、どうしようかな。」と言うと、「私は持ってきたんだけど、一緒に食べましょうよ。」と言われました。じゃあ私は何を食べようか。ご飯が食べたいのかパンが食べたいのか考えてみましたが、今日はどうしてもご飯じゃなきゃいけないという気持ちではありませんでした。そこで、近くのスーパーでパテとサラダ、バゲット一本とヨーグルトを買ってきました。

ヴァカンスで南仏に行ってきた同僚は南仏のオリーブを持ってきていて、私に(だけではもちろんありませんが(笑))食べさせてくれました。南仏のオリーブはやっぱり美味しいです。一緒にワインを飲みたくなってくるような美味しさです。私が買ってきたパテも一緒に分けて食べました。スーパーで買ってきたパテでもなかなか美味しいです。
そこへ、別の同僚Gさんが家でケーキを作ってきたと言ってやってきました。チョコレートと梨のケーキでした。〇〇さんも食べたいんじゃない?〇〇さんも呼ぼうと言っているうちに、みんなケーキを食べに来ました。さっぱり、しっとりのチョコレートケーキでとても美味しかったです。「レシピの通りやらなかったんだけどね」と言いながら彼女も「まあまあの出来ね」と満足げです。でも、彼女はお菓子を持ってくるたびに、「レシピ通りやらなかったんだけど」が口癖です(笑)。

フランスでは、水曜日は小学校が休みなので、子供のいる人は水曜日を休みにしている人が多いです。おかげで、私の職場では、水曜日は他の曜日より人も少ないし、気楽な雰囲気なのです。おまけに今フランスは2週間のイースターの休みでヴァカンスを取っている人も結構います。
水曜日は職場の空気がとてものどかになります。ですから、いつも職場でケーキを食べているわけではありませんよ!水曜日は特別です。

Tuesday, April 15, 2008

吉田喜重

来る4月29日と30日、リヨンのINSTITUT LUMIEREに映画監督 吉田喜重とその奥様でもある女優 岡田茉莉子がいらっしゃいます。二夜連続での映画上映、そして監督から直接お話を聞けるチャンスです!早速チケットを予約してきました。

(上映会のことは吉田喜重の映画上映会 1日目: Kijû Yoshida à l'Institut Lumière (1)
吉田喜重の映画上映会 2日目: Kijû Yoshida à l'Institut Lumière (2)で書いています。)

吉田喜重はフランスではとても評価の高い監督でフランス政府から賞をもらっています。私は日本映画は大好きですが、吉田喜重の映画のことはあまり知りません。名前はよく聞いていたのですが、今まで見る機会がありませんでした。とても楽しみです!

一日目は吉田喜重のドキュメンタリー(Kijû Yoshida : qu’est ce qu’un cinéaste ?)に続いて「鏡の女たち(仏題: Femmes en miroir)」(2002)。
小津安二郎についての著書もある吉田喜重監督ですから、二日目は小津の遺作となった「秋刀魚の味(仏題: Le Goût du saké)」(1962)の上映と「秋津温泉(仏題: La Source thermale d’Akitsu)」(1962)の上映です。

ところで、前回、溝口の上映会に行った時、映画自体は良かったのですが、予想外に盛況で結構人が多く、あまり良い席がとれませんでした。映画が始まってからも人が入ってきていて、後から来た人たちが席に座るのに、「ほら、前が空いてる!」という風に大きな声で話しているにのは閉口しました。映画が始まっているのだから、もっと静かにしてくれればいいのに。静かにしてくれと言おうかと思いました。丁度通路側の席に座っていたので、席を探す人の声で最初のうちは集中できませんでした。吉田喜重の上映ではもっと良い席をとろうと思います!

ファー・ブルトン: Far breton

簡単でとてもおいしいフランスのお菓子を紹介します。
ブルターニュ地方のお菓子far bretonです。

私の同居人Pちゃんによると、普通はプルーン入りが定番なんだそうですが、バナナやリンゴなど、結構どんなフルーツも合います。
探すとたくさんレシピが出てきますが、いつも私がつくっているのは下の分量です。

材料

牛乳 500ml
常温に戻したバター 50g
砂糖 100g
卵 3個 
小麦粉 125g  
バニラエッセンス 数滴 (ラム酒少々とかシナモンでも美味しいです。)
プルーン(種無し)適量

作り方

1 バターは常温に戻して 、バニラエッセンスを入れた牛乳を鍋で温めておきます。
2 常温に戻したバターをボールの中で練ります。砂糖を入れてよく混ぜます。卵を入れ混ぜたら、小麦粉を入れて良く混ぜます。(バニラエッセンスではなくシナモンやラムを入れる場合はここで入れてください) オーブンを180度にあたためます。
3  温めておいた牛乳を少しずつ入れながら、よく混ぜます。 滑らかな生地になるまで良く混ぜてください。
4  耐熱容器にバターか油を塗って、生地を流し込みます。
5 プルーン(お好みの果物)を好きなだけ入れて、オーブンに入れ、50分ぐらい焼きます。冷ました方がより美味しいですが、暖かくても美味しいです。


写真は初めてつくった時のもので、プルーンと洋梨を入れました。プルーンは下に沈みますが、洋梨は上に見えています。
しっとりとしたプリンとケーキの間のような感じです。
簡単なのにとても美味しいのでうちではもう何度もつくっています。やっぱりプルーン入りが一番美味しいと思います。
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Monday, April 14, 2008

問題が起きるのが当たり前?

フランスで生活していると、変なことというか妙なことが結構あります(笑)。

前に住居について少し書きましたが、住居関係でもなかなか面白いというか、なんと言うのでしょうか、よく言えば「ユニーク」な体験をしました。たぶんこれからもするんでしょうね(笑)。あまりにも「ユニーク」なことが多すぎて最初の頃はいろいろとよく覚えていたのですが、いろいろありすぎて全部は覚えていません(笑)。ちょっと思い出してみます。

リヨンに来たばかりの時に大学寮(Cité universitaire)に入っていましたが、寮に着いて、最初に鍵をもらって入った部屋にすでに誰かいたのです。なぜもう人がいる部屋に新しい学生を割り振るという手違いがあるのか分かりませんが、私は、入寮の日に重い荷物を持って3時間以上待ったすえ、やっと落ち着けると思って部屋に入りました。ドアを開けて入った部屋に他の人が住んでいる気配があった時の驚きは、想像に難くないでしょう?

疲れていたので、また受付のある棟まで戻らなければ行けないというのが、まず億劫でした。大きな大学寮が10棟ぐらいあって、受付に行くのもなかなか遠いのです。でも、仕方がありません。受付の人に言いに行くと、向こうも驚いていましたが、こちらは早く休みたくて、どこでもいいから開いてる部屋の鍵が欲しいという気持ちでした。慌てて開いている部屋を探して鍵をくれようとしたのですが、今度はその鍵がありません。鍵を管理してるMonsieurに来てもらうから、ちょっと待っててくれと、また待たされ、私はもう堪忍して、なるようになれという気持ちでした。文句を言う代わりに、「こういうことってよくあるのですか?」と聞くと、「いや、こんなのはまれですよ」とのこと。「左様でございますか!」というのは心の中での呟きです。

今のアパートでも、いろいろと問題がありました。でも、もう今はこの手の問題には慣れっこで、「ああ、またか」と思ってしまう免疫が出来ています。

まず、前のフランス人が電話の契約を切っていかなかったということ。おかげで、私は電話を受け取ることができますが、新しく電話・インターネットの契約ができません。電話がかかってきて出ると「マダム○○○ですか?」と前の人の名前で電話がかかってきていました。その前の住人は外国に行ってしまっていて、私では電話の解約をすることができず、なかなか解約にも時間がかかりました。

それと、暖房器の修理に来てくれたのはいいのですが、うちは電気暖房なのに、ガス暖房の修理人のお兄さんが来てくれたのです。管理会社から送られてきたお兄さんですが、修理できずに帰っていきました(笑)。しかもそのお兄さんの移動の足代まで家賃の中に請求されてました。

他にもあります。
引っ越しの為に銀行の住所変更をお願いしたのに、全然手続きが終わりません。フランスでは、日本のように銀行通帳でお金を管理するのではなく、毎月明細が送られてくるので、住所変更はしておきたいです。銀行に直接出向いて、住所変更をお願いし、目の前でコンピュータに入力しているのに、いつまでたっても旧住所のままです。もう何度も変更をお願いしているのに、全然変わらないと文句を言うと、受付のマダムも私のことを覚えていて「変ねえ」と良いながらまた入力し直しています。やっと住所変更が完了したのはかなり経ってから、確か4ヶ月ぐらい後でした。でもこんなことで文句言っても仕方ないんですよね、フランスでは。だって私だけじゃないんですから(笑)。


まあ、いろいろと問題はあっても、「終わり良ければすべて良し」と思って最後には問題解決するのなら、それでいいと思うようになりました。最初の頃はイライラしたものですが、もう細かいことは気にしません。はなからスムーズに行くとは思っていないので、たまになにも問題なく事が進むととても嬉しいです。

それにこういうことを通して、いろいろものを覚えていくので、最終的には良い経験になります、というより、そう思うようにしています。問題がよく起こるので、ネタには尽きません(笑)。

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Sunday, April 13, 2008

リヨンで日本語の本を借りる:Pour emprunter des livres en japonais à Lyon

リヨン在住の皆様、リヨン第三大学の図書館に日本語の本がたくさんあるのをご存知ですか?
私はフランス語の学生だった頃、自分の国の文学についてのレポートで使う資料を探していてリヨン第三大学の図書館に来たのが最初でした。
かなりの量の日本語書籍があります。こんなにたくさん日本語の本があるのに、読まれないでいるのはもったいないです。

リヨン市内の大学に登録していれば無料で借りられます。
そうでない場合は、56ユーロ払わなければいけません。ちょっと高いですね。
いずれの場合もリヨン第三大学の学生でない人は登録しなければいけません。興味のある方はパスポートや住所を証明できるものを持っていった方が良いと思います。
日本文学の本、映画関係の本が充実しています。日本映画のDVDも週末だけですが借りられます。日本語の他に、中国語、ロシア語の本なども充実しています。

アジア・スラブ語圏のコーナの本は図書館に入って受付を通って下に行く階段があるので、それを降ります。
通常、このコーナに入れるのは午後だけですが、私は博士課程の学生だと言って、時間外でも入らせてもらいます。
本を探すだけなら、降りさせてもらえるはずです。

リヨン第三大学にはいくつか図書館があって、日本語の本がたくさんあるのは、下記のアドレスの図書館です。メトロSans Souciで降りる大学の方ではありません。

Bibliothèque Lettres et Langues
13, rue Bancel, 69007 Lyon
Métro : ligne B, station Jean Macé
Tramway: ligne T1, Rue de l'univerité
Bus : 4, 11, 18, 35, 47, 53, 96

ちなみにSans Souciの大学の方は日本語の参考書がたくさんあります。図書館の3階には 「マンガで読む日本の歴史」が全巻あります。
私も小さい頃日本で読んだものです。日本の小学校の図書館にもたくさんありますよね。

せっかくたくさん日本語の本があるのに、読まれないでいるのはもったいないと思うので、ちょっと書いてみました。
ただ、大学図書館なので、勉強している人がたくさんいます。小さいお子様連れで行くのは遠慮された方が良いと思います。

詳しいことはリヨン第三大学のホームページのBIBLIOTHEQUESからご覧ください。

Bonne lecture !

やりきれない時

フランスに来て、一番精神的にやりきれなかったのは、私と同じ外国人の留学生が亡くなった時です。

一人の中国人の男の子の死のことは今でも忘れることができません。

初めてその子に会ったのは、もう何年も前になりますが、フランス語の学校の登録の時でした。その子とは並んでいた列の前後で、あまりフランス語ができない彼は保険の用紙の書き方に戸惑っていました。丁度私の隣にいたので、ちょっと手伝ってあげたのですが、とても人なつこい子で、ご飯をいっしょに食べようということで、登録の後、その子の友だちのインドネシア人の女の子の家で一緒にご飯を食べました。
クラスが違うので、あまり会うことはありませんでしたが、学校で顔を合わせるといつもとても嬉しそうな顔をして、「ああ、木蓮!元気?」と言って無邪気な顔で話しかけてきました。

芸術系で留学してきたそうで、将来はコンピュータグラフィックデザインをするための学校に入りたいと言っていました。中国でピアノを長い間弾いていたようで、リヨンでもピアノが弾きたいとよく言っていました。
クラスが違うので、お互い会った時に話すだけでしたが、会うたびに私に見せてくれる素直な笑顔は、リヨンでまだ知り合いの少なかった頃、随分私の心をなごませてれました。

皆が語学学校の後どうするかを決め、それぞれ書類を出していた頃には、彼も芸術の学校の試験を受けると言っていました。私自身も大学への編入手続きで忙しくしていました。

語学学校の学期は終わり、夏休みに入っていました。
ある日、彼の友人の例のインドネシア人の子からメールがきて、彼が死んだというのです。どうやら、気がふれて、寮で包丁を振り回していたようなのですが、その後ローヌ河のほとりに死んで横たわっているのを警察に発見されたようです。

あまりに突然のことで、そんな話は信じられませんでした。
しばらくして、たまたま彼と同じ寮にいた別の子から、確かにその話は本当だということを聞きました。
どうやら、芸術学校の試験に落ちて、中国の両親にひどいことを言われたらしいです。

それを聞いたの時、なんでもっといろいろ彼の話をきいてあげなかったのだろうかと思いました。彼が試験のことで不安そうにしていることもありました。私がそんなこと心配しても仕方がありませんし、何もできなかったかもしれません。でも、あの素直で優しい彼が、最後には精神を病んでしまうなんて。とても繊細な子だということは分かっていましたが、その話を聞いた時、どうしてもいたたまれませんでした。
残酷なものですね。いまでも、たまに彼のことを思い出します。ピアノが弾きたいと言った時、リヨンでピアノが弾ける場所を探してあげれば良かったと今でも思います。



もう一人亡くなった子でショックを受けたのが、中国で亡くなったイタリア人の子のことです。中国へ研修旅行へ行って、そこで刺されて亡くなりました。強盗でもなく、別にたいした目的があったわけでもなくただ刺され、手遅れで病院で亡くなったということでした。

(この彼女については
亡くなった彼女のために: Paola Sandriという題で少し触れています。)

彼女に初めて会ったのは、彼女の修士論文の口頭諮問でした。利発で、質問にもハキハキ答えていて、将来有望だろうなと思わせる子でした。博士論文研究のための奨学金の試験にも合格していて、これから活躍は間違いなしの子でした。さぞ皆悲しい思いをしたことでしょう。その子の担当教授は長い間ショックから立ち直れずに、端から見ていても気の毒なほどでした。
外国に留学して、そこで亡くなってしまうというのは、ニュースで聞いたりはしますが、自分の身近で体験すると、本当にやりきれない思いです。
彼女が亡くなったときは、あまりにもあっけなくて、その事実が信じられずに、インターネットで本当かどうか調べました。イタリア人女性刺殺という見出しの中国の新聞、フランス、イタリアの新聞を見た時、寂しさ、空しさ、いろいろな気持ちが混じり合い、前途有望な彼女とそのご家族のことを考えました。

人間っていつどうなるか分かりませんね。

たとえどんな苦労があっても、辛くても、生きているだけでも幸せなのだと思うようになりました。日々、いろいろ大変なことはありますが、それも生あってこそです。ここ外国で人の死と向かい合って、後になって悔やまないように毎日一生懸命生きていきたい、人の言うことをもっと真剣に聞きたいと思うようになりました。亡くなってしまった人の分まで生きることが、逝ってしまった友人たちへの供養だと思っています。

Saturday, April 12, 2008

口頭発表


大学で研究論文テーマについての発表会がありました。


日本人も何人か発表していて私もその内の一人でしたが、日本人はどうしてもこの手の発表というものが得意ではありませんね。
日本は「書く文化」で欧米は「話す文化」だとよく言いますが、こういう発表で欧米人が話しているのを聞いていると、本当に欧米人は話すのに慣れているんだなと思います。

というよりも、フランス人がフランス語で発表するのと比べたら、日本人が負けてしまうに決まっていると言うべきでしょうか?でも、フランス人ではなく他の国の欧米人もとても上手いです。日本人はまず人の前で話すということに慣れていません。私の前に日本人の同僚が発表していましたが、原稿を読むのはまあ良いとしても、棒読みでした。これじゃあ、聞いている方も聞きにくいです。私はできるだけ抑揚をつけて話すように努力はしましたが、聞きにくかったのではないかと思います。発表する時は、メッセージが必ずあるはずですから、ぼそぼそ話すのは避けた方が良いと思います。原稿を読んでしまうとどうしても、伝わりにくくなります、できれば聞きに来ている人の顔を見ながら話すようにしたほうがいいですね。でも大勢の人の前であがってしまいますし、実際はなかなか思うようにはいきません。場数を踏んで慣れるしかないのでしょうか。

昔のように、論文が良ければ良いという時代ではなくなってきたので、これからは、プレゼンテーションの能力も大事です。日本人の私も欧米人のプレゼン能力に負けないよう、がんばります。

でも、プレゼンテーションをすると、自分の考えの整理をすることができるので、自分にとってはとても有益です。

Chez Moss

Chez Mossは海の幸専門のレストランです。半年ほど前に行きました。

リヨンは食の街ですが、魚が新鮮だというイメージがありません。でも、ここのレストランはとても新鮮な魚を使っていました。新鮮な魚を仕入れるルートがあるようです。

注文するときに私がちょっと意地悪く、からかうつもりで、日本では魚はすごく新鮮だけど、ここの魚は本当に新鮮なのかと聞いてみたら、お店の人が「これが今から料理する魚だ」といって、新鮮な大きな黒鯛をまな板の上にのせて私たちの目の前に持ってきてくれました(笑)。面白いオーナーです。
私たちはいろいろ名物が組み込まれたメニューを頼んだのですが、ボリュームがものすごかったです!

ここの名物は生ガキやエビ、いろんな種類の貝、カニなどが氷の上にドンとのっている"assiette de crustacés"のようで、前菜の後に、それが出てきたのですが、もうそれだけでも満足してしまうぐらいでした。ものすごい量なんです。それぞれ、バターやマヨネーズ、ワインビネガー、レモンなどを好みでつけて食べます。リヨンでこういうものは普段食べないので、本当に美味しくいただきました。量は多かったのですが、重くないので文字通り"ペロリ"と食べてしまいました(笑)。

こんな感じですが、写真は撮らなかったので、ここのレストランのもととまったく同じではありません。でも"assiette de crustacés"は大体こういう感じです。

その後に、先ほど見せてくれた魚をソテーしたものに野菜やご飯が添えられて出てきました。ソテーした魚は一匹丸ごとなので、それをお皿に取り分けてくれます。でも、もうすでにお腹がいっぱいでした。
その後デザートにコーヒーです。
なんだか私たちのテーブルは他のテーブルよりサービスが良いねと同伴者と話していました。魚が新鮮かどうかなんて聞くから、厳しいお客だと思われたのでしょうか(笑)。

Chez Moss
2 rue Ferrandière, 69002 LYON
Tél: (+33) (0)4 78 42 04 09
Chez Mossホームページ

久しぶりにおいしい海の幸をたくさん食べれて満足でした。
ちなみにお値段の方もかなりお高いです。ご馳走さまでした。

La Commanderie des Antonins

私はどちらかというとレストランには行くよりも自分で料理するのが好きです。
フランスだと、自宅に人を招いて食事を振る舞うことも多いです。

でも、そうは言いつつレストランには行くので、いいなと思ったレストランをご紹介します。


もうかなり前になりますが、面白いレストランに行きました。ちょっと特別なことがあった時に行きたくなるようなところです。

レストランに入ると、中世の鎧などが入り口付近に飾られています。

昔のカーブを利用してつくられているレストランで、店の中は薄暗く、各テーブルにローソクが灯してあります。

ここのレストランの料理方法は昔からの調理方法に忠実に基づいてつくられている、ということで、食前酒も普段あまり聞いたことのない名前のものでした。
一緒にいった人が注文してくれたので、名前も忘れてしまいましたが、いろんなフルーツの芳香が豊かでまさにアペリティフにぴったりでとても美味しかったです。
メインに頼んだ肉料理は焼き方がいいのか、単純なひつじのステーキでしたが、とっても肉の存在感があっておいしかったです。

他のお客さんの迷惑にならないように、食事中の写真撮影は控えていたので、料理の写真はありません(笑)。


見えにくいかもしれませんが、レストラン内です。

昔の建物を利用してつくられているので、トイレも趣があります。


ちょっと変わった空間を味わえますよ。

Commanderie des Antonins
30 quai Saint Antoine, 69001 Lyon
Tél: (+33) (0)4 78 37 19 21

予約はした方が良いと思います。
うす暗いカーブの中でローソクを灯して食べるので、変わった雰囲気です。でも私はそこがかえって気に入りました。

ただし、お値段は高めです。
この時は招待してくださった方がいたので、その方にとても感謝しています。
ありがとうございます^-^。
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Thursday, April 10, 2008

INSTITUT LUMIEREと日本映画

私はフランスに来てから大の日本映画好きになりました。日本映画といっても、結構古いものも多いです。

リヨンには映画の父、リュミエール兄弟の映画博物館があります。映画館もあって、このINSTITUT LUMIEREでは、たまに日本映画の企画をしています。今度、溝口健二の映画(映画評論家のJean Douchet解説付き)が上映されます。
(画像はINSTITUT LUMIEREのサイトから)

『歌麿をめぐる五人の女(仏題:Cinq femmes autour d'Utamaro)』(1946)です。

ちなみに去年は小津安二郎の映画を一定期間上映していました。 INSTITUT LUMIEREでは最近の映画ではなく、昔の名画や特定の監督の映画を特集して一定期間上映したり、映画評論家や監督を招待して映画上映の後、実際に話を聞いたり、質疑応答ができる上映会を催しています。

溝口健二の映画はリヨンの市立図書館で『雨月物語(仏題:Les Contes de la lune vague après la pluie)』(1953)を借りて見た時、ものすごい衝撃を受けました。美しい!シナリオも映像も撮り方も素晴らしい!感動しました。

その後、あまり溝口健二の映画を見る機会はありませんでしたが、アジア映画が専門の友人から、私が日本に一時帰国する時に、日本からサイレント映画のDVDを買ってきてほしいという申し出を受けました。探してみるとDVD化されているものはあまりありません。

そんな時、
Degital Memeというサイトを見つけました。
素晴らしいです。古い映画をDVD化してくださっています。さっそく友人のために注文しましたが、私も見たくてたまりません。
メールで観てもいいかどうか聞いてみたら「もちろんOK!」。サイレント映画ですから、活動弁士さんが映画を語っています。芸ですね!こんなに面白いなんて。口調をいろいろ変えながら、弁士さんが一人で全部語っていますが、本当に上手いものです。


日本のサイレントだけではなく、他にもサイレントを観たくなってきました。と思ったら、今度INSTITUT LUMIEREでサイレント映画の上映があります。1919年ドイツの無声映画Madame du Barryです。観に行く予定です。

住居: Logement

フランスに来て、いろいろな住居形態を体験しました。

一番最初はホームステイ、それから一人用の小さいストゥディオ、友達の家にお世話になったこともありますし、大学の巨大な寮(cité universitaire)にいたこともあります。フランス人とアパートをシェアするコロカシオンCollocation。
ひょんなことで、夏の間日本人と友人と二人で暮らしていたこともありましたし、普通に一人暮らしもありました。
どういう形態であれ、それぞれ長所、短所があります。

考えてみると、私は日本にいた頃は共同生活をしたいとは思ったことはなかったような気がします。でも、こちらに来て実際に共同生活をしてみると、良い所もたくさんあると思うようになりました。
共同生活の楽しさを知ってしまってから一人で住んでみると結構寂しいと感じた程です。
私の場合、食事の時がそうです。それに、一人分をつくるのって結構微妙な量なんですよね。一緒に食べないとしても、共同生活だと同居人のやり方を見ることができたりして面白いです。

共同生活の悪い面を挙げれば、一人の時間が少なくなりますし、慣れないうちはやっぱり気を使います。
中でも一番のデメリットは騒音でしょうか。

  • キッチンが共同でも、楽しかった大学寮

昔いた大学寮ではキッチンが共同でしたから、最初は気を使いました。
キッチンが共同のせいで、大学寮はいやだと言う人もいますね。でも、慣れてくるとタイミングがつかめてきます。

よく料理をする人とは顔見知りになるので「後どのくらいで終わる?終わったら教えてね。」と言っておくと、終わった後ドアをたたいて教えてくれます。
それに、いろんな国の人がいましたから、大学寮ではそれぞれの国の料理の仕方を横目で見ていました。

共同キッチンの使い方が悪いと閉鎖されてしまうなど、いろいろと不便なこともありましたが、それも今ではいい思い出です。閉鎖されてしまって、仕方なく別の階まで料理をしに行くと、そこでまた知り合いができます。

大学寮を出た後はあの奇妙な団結した共同生活が懐かしいと感じるほどでした。

  • アパートをシェアしたかった理由

私がコロカシオンCollocation(フランス語でアパートのシェアという意味)をした理由はフランス人の生の生活を見てみたい。フランス語を日常生活で訓練したいというものでした。実際、私はCollocationを通していろいろと発見がありましたし、フランス語の面でも鍛えられました(笑)。
それに、同居人が実家に帰って、私に実家からの手料理を持ってきてくれた時はそのおいしさに感激しました。

  • 気が合わない同居人はやっぱりダメ

どうしてもこの生活はいやだなと思ったのは複数のフランス人とアパートをシェアした時でした。みんな私より随分年下で、性格が合わないというのはあったのかもしれませんが、食事の片付けをしない、掃除もしない、夜中はうるさい。タバコの煙が私の部屋に入ってくる。私が料理したい時には洗い物が山のようで、料理なんかできる状態ではありません。

友達のフランス人にそのことを言うと、必要なものだけ洗って食事すれば良いんじゃないのと言う人がいました。でも、洗うんだったら全部洗ってしまいます。その方がすっきりしますからね。
今の私だったら、そのままにしておくと思います。その前にそういう人達と一緒には住まないと思いますけど(笑)。

でも、一番嫌だったのはドアの鍵穴から私の部屋を覗いていたらしき痕跡を見つけたときです。本当は覗いてはいないかもしれませんが、他にも個人的に嫌なことがあったので、そのアパートは出てしまいました。やっぱり一緒に住むんだったら、お互いに尊重できて、気が合う人とですね。

感覚の同じ人との共同生活は本当に楽しいです。そういう人だと、何かあっても、話せば分かってくれますし、改善するように努力はしてくれます。

  • 騒音のことで手紙を書いたら。。。

共同生活で困るのが騒音だと書きましたが、そのことでひとつ面白いことがありました。
一番最初にシェアをした時はフランス人一人とでした。
翌日はテストだったという夜。当時の同居人は友達と夜中3時まで騒いでいて、私の方は眠れないし、いい加減にしてほしいと思いました。
布団の中にいるし、面と向かっては言いにくいので、翌朝メモに書いて置いておきました。
すると、お詫びの印に私に花を贈ってくれたのです。わざわざお花を買ってくれなくてもいいのに、これにはちょっとビックリしました。でも粋な謝り方で同時に感心しました。

彼が言うには「言ってくれない自分ではうるさいっていうことがわからないから、なんでも言ってくれ」とのことでした。

夜騒がないのは常識ではないかと思っていたのですが(笑)。でも、自分が友だちとパーティーをするとうるさくなりますから、こういうのはお互いさまかもしれませんね。

フランスでは意思主張をすることは大事です。黙っていても分かってくれるんじゃないかという日本文化とは違います。
でも、言いたいことを言う時はきつく言うのではなくて、やんわりと言わなくてはいけないので、最初のうちは結構言い方に気を使います。言えば大抵は分かってくれるので、慣れてくるとフランス人とはとてもつきあいやすいと思います。


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Wednesday, April 9, 2008

おはぎはフランス人に受けるか?

私はあまりこちらの在仏日本人の方々が言う程、和食がそれほど恋しいとは思いません。フランスにいるのならこちらの食文化を知りたいと思います。それに、結構高い日本食の材料を買って料理していたら家計にひびきます(笑)。フランスでいろいろな国の食生活を見るのも面白いです。フランスは人種のるつぼ、フランス人以外の人に会う機会もあり、外国人の家に食事に招かれることも結構あります。最近、イタリア人のクラスメートと仲良くなって、彼女がいろいろイタリア料理をつくってくれるので、作り方を聞いて自分でつくってみると、意外に簡単にイタリア料理ができて、しかもおいしいので、大満足です!

でも、そうは言っても海外生活が長くなってくると、どうしても日本の食べ物が恋しくなることがあります。和食が恋しくないわけではないのです(笑)。最初の数年は良かったのですが、滞在が5年を過ぎた頃になると日本食が食べたいと思う頻度が多くなってきます。例えば、納豆が食べたいとか。こちらでも冷凍の納豆は売っているのですが、冷凍のものを買ってまで食べたいわけではありません。新鮮なお刺身も食べたいですね〜。
私が、最近ものすごく食べたくなった日本のものがあります。
おはぎです。

私の実家では毎年3月の桃の節句の頃になるとおはぎを必ずつくっていました。
もともとこちらで恋しくなる食べ物の上位に入るのがあんこですが、なんだかおはぎが食べたくてたまらないと思って、母に電話で話したら、家では桃の節句にいつもおはぎを作っていて、私は小さい頃からおはぎ作りの手伝いをしていたようです。こういう記憶って潜在的に残るんですね。妙に納得してしまいました。
もうとっくに桃の節句は過ぎてしまいましたが、どうにも食べたくていまだにおはぎの夢を見ています(笑)。
リヨンでももち米は買えるようなので、つくろうかとおもったのですが、フランス人の受けがいまいちなんじゃないかと思います。

こちらでどら焼きをつくって友達に食べさせた時は大好評でした。でも、小豆が甘いというのが抵抗がある人もいます。昔人形焼きをおみやげにして、中に何が入っているかを説明するとびっくりした顔をされることが多かったです。でも、食べてみると、マロンクリームみたいといって美味しいという人がほとんどです。今はだいぶあんこのことを知っているが増えてきました。

でも、おはぎは小豆がもろに見えます。ああいうのを見るとフランス人は手に取らないかもしれません。フランス人の感覚で見た目が変だと、警戒する人が結構いますから。
一度、職場にチーズおかきのうえにじゃこがのっている日本ではおつまみなどでよく食べるおかきを持っていったら、興味を持って食べる人は、とても美味しいと言っていましたが、魚がのっているせいで、勧めてみても「いらない」という人が結構いました。申し訳なさそうに断るフランス人の反応が面白かったです。そういえば、フランス人ではありませんが、煮干しをパキスタン人に見せた時、相当めずらしがっていました。

食文化って面白いです。その土地それぞれと食べ方、調味料、材料があって、外国人と一緒に料理すると発見がたくさんあります。私にしてみたらパキスタン人の友達がたくさんの香辛料をつかって、超がつく程おいしいカレーを毎日食べるのも、カルチャーショックでした。だって毎日カレーですよ!でも、昔、寮に住んでいたパキスタン人と毎日カレーを一緒に食べたことがありましたが、全然気になりませんでした。カレーといってもいろんな種類がありますからね。

Tuesday, April 8, 2008

ラクレット: Raclette

フランス人はラクレットが大好きです。
ラクレットはもともとサヴォア地方の料理でしたが、今ではフランス全土で食べられています。


私が日本にいる時は、フランスのチーズ料理というとチーズフォンデュだというイメージが強かったのですが、実際は手軽さもあって、こちらではラクレットの方が断然よく食べられているようです。イメージは日本のお鍋という感じです。

ラクレットというのは、溶かしたチーズをジャガイモなどにかけて食べる料理。
大抵、各家庭にラクレット用のチーズを溶かす器械があります。この器械でチーズを溶かして、茹でたジャガイモにかけて食べます。ラクレットの時は、いろんな種類のハムの盛り合わせとサラダ、それにコルニッションというピクルスがあるのが定番です。


熱々を召し上がれ!
奥に見えるのがラクレットの器械です。

日本で冬にお鍋をする感覚です。私は胃が日本人なのか、それとも歳のせいかラクレットをフランス人と一緒に食べると、同じだけの量は食べれません。
私もよく食べる方なんですが、ラクレットは結構重たい料理なのです。そんな私でも寒くなってくるとラクレットが食べたくなりますし、みんなラクレットしようかという話をするようになります。最近、4月だというのに、寒くてラクレットが食べたくなってきました!


私の同居人Pちゃんは夏でもラクレットが食べたくなるそうです。それぐらいラクレットが大好きなんだそうです。

アンドゥイエット: Andouillette

去年の11月にボジョレーに行った時、Charcuterie Bobosseでアンドゥイエット(Andouillette)を買いました。

アンドゥイエットとは、豚の腸や胃などを豚の腸に詰めたものです。こうやってみると、見た目も結構グロテスクですね。説明書にいろいろな食べ方が書いてありましたが、私はオーソドックスなやり方にしました。ソテーして焼き色を付けてからワインを入れて蓋をして30分ぐらいで出来上がりです。これはリヨン風のアンドゥイエットです。
買ったのは L'Andouillette Ficelleというもの。中に細かくぎっしり詰まっています。
癖がありますがとても美味です。でも、結構重たいです。ボジョレーヌーボーと一緒に食べるのが通例だそうです。

リヨンのLes Hallesでも買えます。

Charcuteri Bobosse
Boutique des Halles de Lyon
102, Cours Lafayette
69 003 LYON

久しぶりに食べたくなってきました^-^。

癖があるので苦手な人もいますが、好きな人は大好きです。フランス人の中でも好きと嫌いが結構分かれているようで、「アンドゥイエットを食べたよ」と友人に言ったら「ええ、あれが好きなの!」と驚いていました。私の同居人は好きらしく、美味しい美味しいと食べていました。アンドゥイエット愛好家友好協会があるほどですから、やっぱり好きな人もいるということでしょうね。

<追記>レストランでアンドゥイエットを食べたときのこと。リヨンのRue des MarronniersでアンドゥイエットAndouillette

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